2025年3月7日(金)、本日パリ北駅(Gare du Nord)発着のユーロスター、空港行などを含むパリ郊外線RER、高速列車TGVなどほぼ全線は、始発から運転を見合わせています。原因は、昨日遅く、パリから2.5kmの郊外サン=ドニ市(Saint-Denis)で、線路工事中に第二次世界大戦の不発弾が発見されたからです。現在爆弾処理班が撤去作業を進めており、運行再開は早くても本日の午後遅くになる見込みです。
ヨーロッパ一利用客の多いパリ北駅で全線停止
本日、パリ北駅を発着するすべての列車は始発から運転を見合わせています。
特に、パリ郊外線RERのB線、北駅~シャルル・ド・ゴール(Charles de Gaulle)空港行は、北駅(Paris Gare du Nord)と スタッド・ドゥ・フランス(La Plaine Stade France)駅、北駅とオルネー・スー・ボワ(Aulnay-sous-Bois)間と途中区間の運行が見合わせになっているため、空港行は北駅から運行していません。この影響でパリを訪れた観光客らに混乱が広がっています。
尚、このB線は8日(土)、9日(日)、予定されていた工事のため終日運休になっています。空港に向かう方はご注意ください。
ユーロスター、パリ行は本日全便運休に
ユーロスターもロンドン発パリ行、パリ発ロンドン行、ブリュッセル発パリ行、パリ発ブリュッセル行の全便が運転見合わせになっています。
北駅発着のTGV、フランス国内線TERの運転見合わせで、リール(Lille)、アミアン(Amien)などフランス北部方面やアムステルダム行などが運行していません。
フランス国鉄SNCFの発表によると、不発弾処理が終了し、警察の許可がおりれば運転を再開することになっていますが、本日のダイヤは終日大幅に乱れる見込みです。
第二次大戦中の不発弾、500キロ
第二次大戦中にフランスに落とされた爆弾が発見されることは珍しいことではありませんが、今回発見された不発弾500㎏は線路付近で発見されており、近くを列車が何十万回も通ったと思うとゾッとします。
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執筆:マダム・カトウ