フランス語学習を開始から1年間、特にネイティブの先生の授業は予習を欠かさないようにしたところ、徐々に答えられる質問も増え、フランス語が好きになり自信もついてきました。今回は、そんな矢先に私が陥ったフランス語学習のスランプについてお話しします。
初級と中級の差に呆然
さて、2年生になり、選択科目のフランス語を履修することにした私。「フランス語(初級)」という科目は本当の初学者向けだったので、「フランス語(中級)」に出席することにしました。
初回の授業に行ってみると来ていたのは、日仏ハーフのバイリンガルの学生、在仏18年の帰国子女、既にフランスに留学経験のある学生、
ポルトガル語圏からの留学生、そして私のように大学からフランス語を始めた学生が3人・・・。
ネイティブの先生も、あまりのレベルの違いに困り果てた顔をして、「さて、今の私の気持ちを何と言うでしょう?」ここからのやりとりは、鮮明に覚えています。
上級者の学生:“Je n’ai rien à faire.”
(私にはやるべきことがない)
先生:“Si si, on a beaucoup de choses à faire !!! Mais…”
(いやいや、私たちにはやるべきことは沢山あるんだよ!でも・・・)
そして別の上級の学生が” Je ne peux rien faire.”と答えると、先生は・・・
“Voilà ! Je ne peux rien faire !”
(そう!私には出来ることがない!)
正直、この時点での私は、Je n’ai rien à faire.もJe ne peux rien faire.も、黒板に書いてもらってやっと理解できる、というレベルでした。
会話のスピードについていけない!
何より、話すスピードが速くて全然わからない!!!みんながペラペラ話しているのに、全くついていけない・・・。今まで受けてきた授業は「初心者のためのフランス語」だったから、できた気になっていただけなんだ・・・。
重~い気持ちを引きずりながらも、翌週の授業に出ると、教室に来たのは、上に書いたフランス語上級者の4人+私だけ、になっていました。ど、ど、どうしよう・・・。次回へ続きます。
執筆:momo