2024年11月26日(火)、パリのクリスマスシーズンに欠かせない恒例のシャンゼリゼ大通り(Avenue des Champs-Elysées)のイルミネーションが24日(日)点灯されました。今年の点灯ゲストは、パリ五輪を大成功に収めたパリ五輪フランス委員長トニー・エスタンゲ(Tony Estanguet)氏で、イダルゴ市長(Anne Hidalgo)、シャンゼリゼ大通り委員会会長らと共に点灯しました。訪れたパリ市民や観光客はオリンピックの興奮を思い出しながら美しいイルミネーションを堪能しました。イルミネーションは1月の第一週まで行われます。
シャンゼリゼの並木400本にイルミネーション、12月24日と31日は一晩中
恒例のイルミネーションは、毎日17時に点灯され平日は0時まで、金、土は1時まで堪能できます。
クリスマスイヴの12月24日、および年末31日日の夜は一晩中点灯され、1月5日まで見ることができます。
点灯式もオリンピックムード一色
パリ五輪委員長により点灯のブザーが押されると、イルミネーションが点灯、フランス人作曲家、ヴィクトール・ル・マスネ(Victor Le Masne)によるオリンピックのメインテーマソング『パレード』(”Parade”)が鳴り響きわたりました。
毎年恒例の点灯ゲストの中には、病気の子供たちの夢をかなえることをミッションにする非営利団体「プチプランス」(”Petits Princes”)に付き添われた2人の子供たちも参加しています。
点灯後はバスク地方の音楽隊や巨大なカラオケなど、総勢50人のミュージシャンによる様々な催しが行われました。
五輪の閉会式で一気に注目を浴びた、サンタ(Santa)もヒット曲『Popcorn Salé』(『塩味ポップコーン』)を含むミニコンサートを行い、最後は同じくパリ五輪閉会式のDJが登場し、お祭り騒ぎを盛り上げました。
今年もテーマの『ソーブリアンス』とは?
フランス語の「地味な、節制した、節度ある」の意である”sobre”と「輝き」を表す”brillance”の2つの言葉で作った造語”Sobrillance”が昨年に続き、今年もイルミネーションのテーマです。
全長約2kmのシャンゼリゼ大通りをカバーするには膨大な電気代がかかることから、イルミネーションの装置にはLED電球が使用されていますが、ショーウィンドーのライトとあわせると歩道はかなりの明るさです。
シャンゼリゼ大通りのイルミネーションの製作及び取り付けを毎年行うブランシェール・イルミナション(Blachère Illuminations)社は、シャンパンと稲妻を混ぜた『シャンパン・フラッシュ』で、エッフェル塔のイルミネーションを彷彿させる「黄金とキラキラ」の光のマジックを作り出しています。
大通りにはパリで一番大きい全長13.5メートルのクリスマスツリーも飾られています。
今年のパリは年末まで、大成功を収めたパリ五輪の余韻が続きそうです。運よくこの時期パリを訪れる方は必見です。
執筆:マダム・カトウ