早速ですが、Tu devrais te reposer と誰かに言われたら、日本語ではどういう意味に解釈しますか?
難しい「日本語にはない文法」
まずは使われている動詞に注目、devoir(〜しなければならない)です。次にその時制、Tu devrais は devoir の条件法現在形ですよね? うっ、条件法って苦手・・・と思われる方はきっと多いはず。日本語には存在しないですもんね。
学習中の言語で何らかの文法事項を使う時、母国語に対応するものが無い場合、正しいかどうか常に頭で考えなければいけません。だから難しくて当たり前!ここは「会話に便利な一言フランス語を紹介する場所」ですので、条件法の解説はSkypeレッスンにてアンサンブルの講師陣に頑張ってもらいましょう(笑)。
ともあれ今回は、devoirの条件法現在をどう解釈するかに注目です!「〜しなければならない」を意味する devoir に条件法の「婉曲、語調緩和」というニュアンスを足すと、
君は休まなければならないだろう = 「君は休んだほうがいいよ」という助言の意味になるんです!
Il a écouté ce conseil, il est donc en train de se reposer !
Il vaut mieux que tu te reposes(que以下の動詞は接続法)がベターです。
細かいことはさておき ” il vaut mieux que… ” より ” devoirの条件法現在 ” のほうが、語数が圧倒的に少ないですよね!しかも主語に Tu や Vous がダイレクトに使えるので、こちらのほうがむしろ使いやすいかもしれません?
あとがき
今まで助言を与えるのに ” il vaut mieux (que)… ” しかご存知なかった方、表現の引き出しがまたひとつ増えましたね。次回身近なフランス人があくびを連発しているのを見かけたら、是非声をかけてあげましょう。
Tu as l’air fatigué, tu devrais te reposer !
執筆 Miwa