フランス人を相手に、日本文化をフランス語で説明してみた経験はお有りでしょうか。その際、「難しいな」や「どうも伝わらないようだな」などと、感じたことはありませんか。
さて今回はそのような場合に役立つ言い回しや、注意点などを取り上げたいと思います。
必ず冠詞をつける
先ず、一つ目は冠詞についてです。
フランス語にはない言葉、もしくは諺について話をするとき、どうしても日本語を使いたい場合は、必ずフランス語の文法に合わせることです。
主に、名詞の場合は冠詞を付け加えることですね。例えば、「それは急須です。」は Ça, c’est “kyusu“. ではなく、 Ça, c’est une “kyusu“. ※の方がとても分かりやすいですね。どうぞ、お忘れなく!
※急須にあたるフランス語は une théière と女性名詞なので、女性形の不定冠詞 une を使っています。詳しくはこちらの記事をご覧ください。⇒「ラーメン」「おにぎり」…名詞の性別、どうしますか?
「…という」を使う
二つ目は「という」を使って説明することです。
せっかく面白いお話しをしていても、日本の単語を説明せずに使って、「え?なんのこと?」と相手を混乱させたら台無しですね。そうならないように幾つかの言い回しをご紹介したいと思います。
J’habite à Utsunomiya. → J’habite dans une ville qui s’appelle Utsunomiya.
Ça, c’est un shamisen. → Ça, c’est un instrument que l’on appelle shamisen en japonais.
私は宇都宮に住んでいます。→ 私は宇都宮という(呼ばれる)街に住んでいます。
それは、三味線です。→ それは、日本語で三味線と呼ばれている楽器です。
要するに、日本語の単語を説明する時に appeler 動詞を上手に使うと、フランス人にとってぐっと分かりやすくなります。
また「日本ではそれを○○○と呼びます」は、 Au Japon, on appelle ça ○○○. といいます。
これで、伝えられないことはもやは何もありません!ご存知のなかった方は是非ともお試しください。
最後に、質問があります
最後に、いくつかの問題の言葉について皆様に質問させていただきたいです。
「富士山」は山であるので、 le mont Fuji とはよく言いますが、 le Fuji Yama というフランス人は少なくないと思います。
他には、「切腹」はフランス人は hara kiri と言いますよね・・・どう感じられますか。
執筆 Matthieu
※上記の日本語はMatthieu先生が書いたものに一部修正を加えたものです。
日本語が堪能なMatthieu先生は、レッスンでも日本語可能です。ぜひ一度お試しください。(スタッフ)