約束をする時に必要な「日付」の言い方。言語によって単語は勿論、月日や曜日の順番も変わります。
言い方をしっかりと覚えていなければ、その日だと思って約束したのに、実は全然違う日だった、なんてこともあるかもしれません。
今回はフランス語の月日の言い方を一緒に学習していきましょう。
曜日、月の言い方を確認しよう
先ずは、曜日、そして1月から12月までフランス語ではなんというか確認しておきましょう。
曜日
lundi / mardi / mercredi / jeudi / vendredi /samedi /dimanche
左から順番に月曜日、火曜日…日曜日の順番で並んでいます。特徴は、月曜日から土曜日までは語尾に -di というつづりがついていることです。ラテン語の「dies(曜日)」が語源です。
それぞれ、「月の曜日」「火星の曜日」「水星の曜日」…と星の名前が曜日の由来になっています。明治時代初頭にグレゴリオ暦を導入した日本も同じ言い方ですね。日曜日は、英語やドイツ語そして日本語は「太陽の日」という意味ですが、フランス語はラテン語の「dies Dominicus(主の日)」がもとになっていて、最後に -di は付きません。
ちなみに、有名なカーニバル「マルディグラ」は、フランス語の mardi gras (太った、肥沃な火曜日)が語源になっています。
曜日に定冠詞の le を付けると「毎週○曜日」という意味になるので、覚えておきましょう。
月
janvier / février / mars / avril / mai / juin / juillet / août / septembre / octobre / novembre / décembre
1月から12月まで順番に並んでいます。英語ととても似ていますよね。
7月はこのように書いて「ジュイエ」と発音します。ジュリエットではありませんので、注意しましょう。また、8月はこれで「ウットゥ」と読みます。最初の a はまったく発音せず、語尾の t を発音するのがポイントです。表記では、u の上のアクサンシルコンフレクス「û」を忘れないようにしましょう。
9月より先は、英語のそれと非常に似ていますが、語尾は ber ではなく bre と書いて「ブル」と発音しますので、しっかり区別しましょう。
組み合わせて日付を言ってみよう
曜日と月の言い方がわかったので、次は実際に数字と組み合わせて日付を言う練習をしましょう。
le+基数詞 / premier(序数詞)+月(+年)
フランス語で日付を言う時は、定冠詞 le 、日、月(年)の順番で言います。
日を表すときに使う数字は基数詞とよばれる、通常数を数える時に使う言い方を用います。数字の言い方を忘れてしまった方は「フランス語で数字の言い方をマスターしよう(1)」で確認してくださいね。
ただし、一日だけは序数詞の「premier」を使いますので、覚えておきましょう。
4月1日 ⇒ le 1er (premier) avril
7月19日 ⇒ le 19 (dix-neuf) juillet
10月25日 ⇒ le 25 (vingt-cinq) octobre
le+曜日+基数詞(もしくはpremier)+月(+年)
○月○日○曜日のように、曜日を日付と一緒に言う場合は、日付の le と数詞の間に曜日を割り込ませます。
この時、曜日の前に定冠詞の le が来るため「毎週○曜日」のように見えますが、この le は、あくまでも日付の数詞についているものですので、覚えておきましょう。
1月1日月曜日 ⇒ le lundi 1er (premier) janvier
3月12日水曜日 ⇒ le mercredi 12 (douze) mars
12月31日日曜日 ⇒ le dimanche 31 (trente et un) décembre
Nous sommes / On est+le+曜日+数詞+月(+年)
今度は、「今日は○月○日○曜日です」と言ってみましょう。
そのまま直訳すると「Aujourd’hui est le … 」ですが、一般的には「私たちは」という意味の「Nous sommes / On est」を使います。
今日は2月4日木曜日です。⇒ Nous sommes le jeudi 4 (quatre) février.
今日は8月29日土曜日です。⇒ On est le samedi 29 (vingt-neuf) août.
日付や曜日を聞いてみよう
今日は何日ですか?今日は何曜日ですか?という表現も一緒に学習しておきましょう。
Quelle date sommes-nous ?
今日は何日ですか?という時は「私たちはどんな日付にいますか?」という表現を使います。日付を表す date は女性名詞なので、どんなを表す疑問形容詞は quelle と女性形になります。
この他にも「Nous sommes le combien ?(私たちは何日にいますか?)」や「Quelle est la date d’aujourd’hui ?(今日の日付はなんですか?)」という聞き方もあります。
Nous sommes le combien ? は定冠詞の le を忘れると、「私たちは何人ですか?」と全く違う意味になってしまうため、注意しましょう。
Quel jour sommes-nous ?
今日は何曜日ですか?これも、先ほどと同じように「私たちはどんな曜日にいますか?」という表現を使います。曜日を表す jour は男性名詞ですので、疑問形容詞は quel と男性形で書きます。
最後に
フランス語の日付は、日本語の言い方と全く逆。
曜日と月、そして数字の言い方さえ覚えてしまえばそれほど難しくありません。これで約束の日を間違えてしまうということないはず。毎朝「今日は○月○日○曜日」とフランス語で言うと、アッという間にマスターできますよ。
執筆 Daisuke