フランスの小、中、高の学校では、土日以外に水曜日の午後がお休みになっています。子供たちは学校以外にどんな活動をしているのでしょうか?日本では小さい子供から年配まで学べる習い事が充実していますが、フランスはどうなのでしょうか?そこで今回は、フランスの子供たちと大人に人気の習い事、体験アクティビティについてレポートします。
子供の習い事は小学校から!その理由とは?
フランスでは母親が子供を預けて働くケースが多いため、日中子供たちは家以外の場所で過ごごすことがほとんどです。入学前は託児所、保育ママ、幼稚園などを経て小学校に入ります。
預かる側が、工作、運動、簡単な料理などのアクティビティをやってくれるので、休日や時間があるときはお家で家族とゆっくりした時間を過ごすことを好む傾向があります。
また、習いごとに定期的に通えるのは小学生と中学生。なぜなら時間の問題があるからです。学校が終わる時間は16時30分が基本で、決して早い時間ではありません。下校後の習い事はスケジュール調整が大変なこともあるようです。
高校生になるとさらに下校時間が遅くなり宿題や試験も多いため、習い事から離れていくようになります。
フランスの子供たちに人気の習い事はこれ!
フランスで人気の習い事を挙げてみました。これらはフランスのどこでも習うことができます。サッカー、水泳などは日本の子供たちにも人気ですね。
・サッカー
・柔道
・水泳
・スキー
・ダンス
・乗馬
・ボルタリング
・バレエ
・ダンス
・音楽
フランスは習い事が少ない?
フランスでは、就学前の子供を対象にした習い事やプレスクールのようなものが少ないと感じます。しかし、フランスは幼稚園~高校まで6週間ごとに、2週間のバカンスが入るシステムです。その間の習い事はお休みになります。よく計算してみると、1年を通して半年ほどしか習い事に時間を費やしていないのが現状です。
フランスで人気の乗馬!どこで体験できる?
乗馬はフランスで人気の習い事です。子どもたちは、馬との触れ合いが大好き。他の習い事に比べると料金が高めですが、日本に比べるとリーズナブルな価格だと思います。乗馬用のブーツやヘルメット、そして服装はケガを避けるために乗馬に適したものをすすめられます。
フランスの家庭では、習い事を変更することに抵抗がないようで、合わないと思ったら1年で打ち切るという気軽なスタンス。その中でも乗馬は、継続的に習っている子が多いように感じます。それだけ乗馬は魅力がある習い事なのかもしれませんね。
習い事以外でもできる乗馬体験!
また、フランスでは学校の課外授業として、乗馬体験や引き馬がプログラムにある場合が多く、子供たちが気軽に馬に触れ会える機会が作られています。日本ではなかなかそうはいかないので、羨ましい限り。
また、バカンス先では乗馬クラブが手頃な料金で乗馬体験を提供しています。フランスでは、乗馬は身近なアクティビティとなっているのです。
自然豊かなフランスならではだなと思うのは、休日に森などで馬に乗ってゆったり散歩をしている人をよく見かけることです。南フランスでは、白馬に乗ってカマルグ湿地帯まで行く乗馬プログラムが有名で、フランス人にも人気があります。
大人に人気の習い事は?短期間集中の体験プログラムも
働く世代は自分の時間をとるのが難しいので、習い事を続けるには本人のやる気と体力が必要になります。世代にもよると思いますが、大人の習い事では体を動かす系が人気のようです。ヨガ、ピラティス、ダンスなどはサークルかスポーツジムに所属しておこないます。
サイクリング、山歩き、スキーなどは、週末のアクティビティとして楽しむ人を多く見かけます。特にサイクリングは、年配のグループがお揃いのユニフォームを着てツーリングを楽しんだり、1人でふらりと走る人も多いです。
文化系ですと、ピアノなどの楽器、陶芸などが人気で、自分のペースでゆったりできるのが魅力のようです。
お泊りで楽しむ短期間の体験プログラム
最近、バカンス中に泊りがけでおこなうスタージュというプログラムが人気を集めています。宿泊、食事、アクティビティがすべて込みになっていて、コーラス、ピラティス、ヨガ、音楽などを集中的に体験できる短期間プログラムです。旅行気分で参加して、気分転換をしているフランス人も多いようです。
まとめ
フランス人にとって習い事は、気分転換を楽しくするツールの1つと言えるでしょう。乗馬体験では自然を満喫し、スタージュでは学びながら人との出会いが楽しめます。1人で参加する方も多いので、興味があればぜひ体験してみてくださいね。
執筆 YUKO