フランス人がどのようなセルフイメージを持っているか興味はありませんか?日本人の私から見るとおしゃれだけどプライドが高そうなイメージもあれば、ロマンチストな印象も受けます。今回は、フランス人が自分たち自身をどのようにイメージしているのか、さらに国民性についてレポートしていきます。
外国人が考えるフランス人のイメージとは?
海外からの観光客が多いフランスは、さまざまな魅力を持っている国だと言えるでしょう。よく耳にするポジティブなイメージのキーワードをあげてみたいと思います。
・愛情表現が豊かである
・おしゃれな演出が上手
・人生を謳歌することに熱心
また一方でこんな印象も持たれているようです。
・プライドが高い
・態度が冷たい
・サービスの質が悪い
フランス在住の私も同じような印象を持ったことがあります。フランス人にマイナスなイメージを伝えたらショックを受けるかな?と思いつつつ伝えてみると…
「確かにそういう部分はあるよね。」と、意外とさらっと受け入れる反応が返ってきました。彼らも納得できる部分はあるようで、意外と批判にも耳を傾ける余裕を持っていました。
フランス人は自分達をどうイメージしている?
今回は、彼らのセルフイメージで興味深いものを2つ紹介します。
1.amourの国
このアムール ( amour ) という言葉は、日本語で”愛“と訳されます。先ほどお話しした、『愛情表現が豊かなロマンチスト』というのはフランス人たちも納得。日常会話でamour (アムール) という言葉が頻繁に出てくるフランスでは、誉め言葉も躊躇せず口にすることが多いです。
フランス人にとっては恋愛にとどまらず「心をこめる」というニュアンスも、アムールという言葉で表現されています。そのことからもamourは、もっともっと広い意味で使っているように感じます。
2.文句の達人
フランス人の友人たちと話していると、よく出てくる言葉があります。
「Les Français sont râleurs. (フランス人は文句たれだからね。)」
フランス語で râleur / râleuse (ラルール、ラルーズ)というのは文句ばかり言う人を指します。
サービスの悪さやうまくいかないことにうんざりするのはフランス人も同じ。文句がつい口を出てしまうようです。フランス人たちは自分たちが「文句たれ」だという自覚を持っているからこそ、堂々と文句を口にできるのかもしれません。
ストやデモなどはこの国民性からきているのではないかと思います。権利や主張を表現することはフランス人が大切にしていることの1つなのでしょう。
まとめ
フランスのシンボルである雄鶏の鳴き声も、それなりにインパクトがあります。納得いかないことや理不尽なことがあれば、ひとこと言わないと気が済まないフランス人の国民性を表現しているのかもしれませんね。
執筆 YUKO