人生相談は誰にする?フランス人に学ぶ日々の不安やお悩みの解決法!

2023.10.05

日本にいると人生相談のコーナーがラジオ、新聞、雑誌などさまざまな媒体でおこなわれていることに気づきます。お悩み相談の内容は多岐にわたり、回答者もバラエティに富んでいる印象です。では、フランスにも日本のような人生相談はあるのでしょうか?今回は、フランス人がどのように人生の不安や悩みと向き合っているのかをレポートします。

 

フランス人はこんな風に「悩み」を表現する!

フランス語で「悩み」を直訳できる単語はなく、ニュアンスが近い言葉が使われています。「悩み」に似たような意味で、フランス人がよく使う表現をあげてみましょう。普段よく使う言葉ですので、フランス語を学習されている方は覚えておくと便利です。

悩み事がある場合

J’ai un soucis.       (気がかりなことがある。)
J’ai un problème. (問題がある。)

 

それに対する応答

Pas de soucis!        (心配ない!)
Pas de problème!  (問題ない!)

これらの表現は家族や友人との間に限らず、お店などさまざまな場でも「大丈夫です」のニュアンスの応答として使われます。

 

フランス人は誰に悩みを相談する?

フランス人は信頼できる友人や家族に、自分の気がかりな問題を話すことはあるようです。しかし、もう一歩踏み込んで、自分にしっくりくる答えを見つけようとするときは、専門家のアドバイスによって効果的に問題を解決に導きます。

第三者である専門家に悩みを話をしていくことで心の整理ができていったり、自分の不安の出どころが別の所にあったと気づくこともあるそうです。

心と体の不調を相談できる専門家

解決したい内容によってアポを取る専門家は変わってきます。街を歩いていると、多くの専門家たちの個人オフィスの表札が目に付きます。

体の不調ならホームドクターにまず相談して、そこからどのように対処していくかアドバイスをもらいます。心の不調ならセラピストカウンセラーに予約を取ります。弁護士、銀行、ソーシャルワーカーなども、フランス人との会話でよく出てくる単語です。

 

お悩み相談の内容で見えてくるフランス社会

フランスでのお悩み相談企画は、日本に比べるとそれほど浸透してない印象です。雑誌によっては、最後のページに読者からの「お悩み相談コーナー」が設けられていたりします。特徴的なのが、回答者が心の専門家、精神科医やサイコロジストなど悩み相談のプロに限られていることです。

悩みの相談内容はさまざまですが、子供の教育、家族のこと、パートナーシップなど人間関係の悩みにフォーカスが当てられています。

実際に取り上げられたお悩みタイトルをいくつかあげてみましょう。

・15歳の息子が私の恋人のような態度をとってきます。どうしたらいいでしょう?
・お付き合いしている男性の子供と全く気があわず、無視をしているのですが他に解決策は?
・ワインを飲みすぎる72歳の妻の健康が心配です。どうしたらいいでしょうか?
…などです。

上記以外にカップルのパートナーシップについての悩み相談がとても多いのも特徴的です。

フランス人が専門家に相談することを好む理由は、やはりしっかり話を聞いてくれて、納得のいく解決ができるという実感があるからなのでしょうね。

 

まとめ

日々暮らしていると、大なり小なり悩みはつきものです。フランス人の友人に相談はできても、話の途中からどんどん自分の意見を言い始めるので収集がつかなくなる場合があります。具体的な解決策が欲しい場合、専門家の客観的な視点でのアドバイスは効果があるとフランス人は考えているのでしょうね。

執筆
YUKO

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