今日の一言フランス語、テーマは乾燥する時期によく起こる、「静電気」!バチッとした衝撃が気持ち悪いですよね〜。さてこの現象、フランス語ではどう言うのでしょうか?
電気と栗の実
静電気 → 静かな電気 → l’électricité calme ?そう単純ではありません(苦笑)正解は…
se prendre une châtaigne(シャテーニュ)
直訳は「栗の実につかまれる」。”châtaigne”には話し言葉で「げんこつ、殴り合い」という意味があるのでそれが由来!?
でも栗の実を覆っているイガに触った感触と静電気のそれが似ているので、そちらのほうがイメージしやすいですよね。(ちなみに「感電する」という意味にも使われるそうです!)
それにしても栗の実って、マロン(un marron)ではないの?マロンとシャテーニュはどう違うの?…と疑問に思われた方、フランス語版のWikipediaに行って参りました。調べによりますと・・
シャテーニュはシャテニエ (un châtaigner) の実で食用の栗、マロンとは接ぎ木によって品種改良されたシャテーニュで、実が丸く大ぶりで割れ目が入っていないそうです。
インドのマロン
さてマロンと聞いてここで注意していただきたいのは、「マロンと名のつく木の実のすべてが食用ではない」ということ。なんでも“marron d’Inde”(インドのマロン)と呼ばれるものは、見た目は栗にそっくりでも食用ではなく、毒性すらあるそうです!食用のマロンとインドのそれを見分けるには、実を覆っている殻に気をつけるといいらしいです。シャテーニュの殻はイガイガですが・・インドマロンの殻は南国のフルーツみたい?
今の季節、フランスの並木道を歩いているとマロンのような木の実がたくさん落ちていますが、marron d’Indeは食用ではありませんので要注意!まあ道行く人が見向きもせずに素通りしている時点で、「食用ではないだろうな」と察しはつきそうですが(苦笑)。
あとがき
長くなってしまいましたが、今回は「静電気が起こる」という表現と、栗の実に関するマメ知識の紹介でした。
執筆 Miwa