史上初!「セーヌ河岸」で開会式 パリ五輪2024

2021.12.14

パリ五輪、前代未聞の「セーヌ川河岸」で開会式12月14日(火)、2024年のパリオリンピックを1年半後に控え、オープニングセレモニーの内容の一部が初公開されました。開催のたびに「新時代の幕開けを担ってきた」と自負する開催国フランスですが、開会式はスタジアムではなく、パリの中心を流れる「セーヌ河岸」で行われます。

 

「史上初」続きのパリ五輪、女性初参加もパリ大会から

1900年のパリ五輪では、オリンピック史上初めて女性選手が参加しました。その四半世紀後にあたり1924年には、今では当たり前になっている「オリンピック選手村」ができたのもパリ大会が最初でした。

それから約40年後の1968年グルノーブル(Grenoble)冬季オリンピックでは、初めて「マスコット」と呼ばれるキャラクターが登場します。また、この大会から、テレビ放映がそれまでの白黒から「カラー」になりました。

フランス開催最後となった1992年のアルベールヴィル(Albertrville)冬季オリンピックでは、心に残る開会式の演出が行われました。

こうやってフランス開催のオリンピックは、その時代ごとに「斬新さ」や「ユニーク」さをもたらしています。

 

大胆かつ身近に、パリから始まる新時代の幕開け

こういったフランスでの五輪開催の歴史をみると、2024年、21世紀最初のパリ大会は、かつてない斬新なものになることは間違いありません。

なぜなら、今回の開会式は1998年のサッカーW杯時に建てられたスタッド・ドゥ・フランス(Stade de France)ではなく、パリの中心を流れる「セーヌ川の河岸」で行われるからです。

実は市街地でのオープニングセレモニーの開催は、オリンピック委員会のバッハ会長の長年の「夢」でした。

そして3年前、ブエノスアイレスの「ユース大会」の開会式が市内で行われた際、バッハ氏はこの時参加したパリのオリンピック委員長トニー・エスタンゲ(Tony Estanguet)氏に「パリの開会式を市街地でやっては?」と話しています。

その後、今度は「パリ市街地開催」がエスタンゲ氏の脳裏から離れなくなり、今回実現することになったのです。

この「前代未聞の開会式」の演出を引き受ける、Cojo社のミカエル・アロイジオ(Michaël Aloïsio)氏は「過去の開会式のやり方を踏襲して、少し良く見せるだけではダメだ」と言っています。

この大会の演出で「大胆だけど庶民的」な「フレンチタッチ」で、過去と決別することを宣言しています。

 

「セーヌ河岸」の開会式、選手団は「船」で入場

オープニングセレモニーの会場は、パリの中心を流れる風光明媚なセーヌ河岸で、東のオーステルリッツ駅付近から、到着地点のエッフェル塔の先、イエナ橋まで約6kmの区間が当日閉鎖されます。

河岸の両脇を占める有料ゾーンには、ひな壇式の観客席が設置されます。さらに、市内には無料ゾーンも設けられ、総勢60万人の観客のために、80もの巨大スクリーンが設置されます。

さらに選手らがロッジとして利用するための船も、河岸付近に停泊します。

まるで「川ごと貸切」のセーヌ川クルーズパーティ

アロイジオ氏曰く、開会式当日の7月26日は「川ごと貸切って、セーヌ川クルーズパーティを行っている」ようなセレモニーになるようです。

選手団を乗せた船は、ノートルダム寺院のあるシテ島、ルーブル美術館、オルセー美術館からシャンゼリゼ大通りにある、プチパレ、グラン・パレ、トロカデロ広場などを通り過ぎ、最後はエッフェル塔に到達します。

まるで紙芝居の絵が入れ替わるように、フランスの歴史的建造物がバックに浮かび上がり、河岸や船上でオーケストラが演奏したかと思えば、河川上でホログラムのダンサーが踊ったり、またシテ島の先端には飛び込み台も設けられます。

〈脱スタジアム〉が今後トレンドに?

今までのどの大会も、開会式は「スタジアム」が当たり前でした。

パリ大会を機に、これからの開催国は、従来通りスタジアムでの開会式に「逆戻りするのか?」をよくよく検討する事になるでしょう。演出監督のアロイジオ氏は、この大会が新しい流れを作る「ゲームチェンジャー」になると見ています。

またクリエイターにとっては、パリという「歴史」をバックに演出を考えるというのは、「毎日がクリスマス」みたいなもので、アロイジオ氏は「1日に20のアイディアが浮かんでくる」と語っています。

「クリエイティブと最新のテクノロジーの融合」がテーマのパリ大会では、例えば「ドローンで花火をあげるとか、一般参加のマラソンを開催する」など、「あっと驚く演出を考え中」のようです。

 

視聴者10億人、大会グッズ売り上げ20億ユーロ目指す

2024年パリ大会は、約10億人のテレビ視聴者を見込んでいます。
また大会グッズは、ごく一部については昨年10月からオンライン販売を開始していますが、今後10,000種類が用意される予定です。

グッズの売り上げは20億ユーロを目標に掲げています。これはロンドン大会での売り上げに匹敵します。

執筆:マダム・カトウ

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