28日(日)、フランス南部のリゾート地、カンヌ(Cannes)で開催されていた第70回カンヌ国際映画祭(Le 70ème FESTIVAL DE CANNES)が、12日間の幕を閉じました。
スペインの映画の巨匠、ペドロ・アルモドバル(Pedro Almodóvar)監督が審査委員長を務めた今回の映画祭では、インターネット動画配信サービス大手のNetflix(ネットフリックス)が製作した映画が来年から除外されるという決定をめぐり、除外を支持するアルモドバル監督と、除外に反対の意を唱える、俳優で今年の審査委員も務めたウィル・スミス(Will Smith)氏が意見を戦わせるなど、注目を集めました。
主な受賞作品、受賞者は以下の通りです。
・パルム・ドール(Palme d’Or):The Square リュ―ベン・オストルンド監督 (スウェーデン・デンマーク・米・仏)
・審査員特別グランプリ(Grand prix du jury):120 battements par minute ロビン・カンピヨ監督(仏)
・監督賞(Prix de la mise en scène):The Beguiled ソフィア・コッポラ監督(米)
・男優賞(Prix d’interprétation masculine):ホアキン・フェニックス
・女優賞(Prix d’interprétation féminine):ダイアン・クルーガー
・審査委員賞(Prix du jury):Loveless アンドレイ・ズビャギンツェフ監督(露・ベルギー・独・仏)
・脚本賞(Prix du scénario):You Were Never Really Here リン・ラムジー監督(英・仏・米)/ The Killing of a Sacred Deer ヨルゴス・ランティモス監督・エフティミス・フィリップ監督(英・米)
・短編パルムドール(Palme d’or du court-métrage):A gentle night ツィウ・ヤン(邱陽) 監督(中)
・カメラ・ドール(Caméra d’or、旧「新人監督賞」):Jeune Femme レオノール・セライユ監督(仏)
また、日本の河瀨直美監督作品「光」は、パルムドールは逃しましたが、エキュメニカル賞を受賞しました。
執筆:Daisuke