ロックダウンの段階的解除から2週間、フランスの現状は

2020.05.26
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フランス ロックダウン後

5月26日(火)、フランスではロックダウンの段階的解除から2週間が経過しました。新型コロナウイルス 感染者は358人、死者は90人とピーク時に比べ大幅に減少し、収束が待ち望まれる中、感染者の免疫力に関しての研究が進んでいます。一方、禁止されてる大人数の集まりなど、非道徳的な行動も見られるようになりました。また、政府は危機的な状況の自動車業界への支援強化を約束しました。

 

パスツール研究所、症状が出てから1ヶ月、免疫力持続を確認

パリのパスツール研究所(Institut Pasteur)とストラスブール総合病院(CHU Strassbourg)は、フランス国内での感染者が集中したアルザス地方(Alsace)にある2つの病院で新型コロナウイルスに感染した看護師160人を対象に、共同で免疫検査を行いました。ちなみに、160人はいずれも軽症で入院していません。

検査結果によると、対象者のほぼ全員、160人中159人が抗体を持っていました。

風邪のウイルスが免疫に?

パスツール研究所のアルノー・フォンタネ(Arnaud Fontanet)教授は、「抗体の中でも、どの抗体が再感染を防ぐためのウイルスを殺す役割を果たすかを調べたところ、ただの風邪の一種である《SARS-CoV-2》に感染していた人の98%が、1ヶ月以上たっても新型コロナウイルス 《Covid-19》免疫が持続しています」と、類似する別のウイルスが免疫の役割を果たしているという興味深い結果を発表しました。

 

休業支援減額、企業は《早く再開》を

ロックダウンが開始された3月より、休業手当の全額を政府が保証するという、EU加盟国内で最も手厚い休業支援が導入されていますが、経済活動の一刻も早い復活を目指す政府は、6月から政府負担を減額すると発表しました。

5月末までは、休業している給与所得者の手取り給与の約70%(最低賃金の場合は100%)の全額が政府負担ですが、6月1日より85%となり、残りの15%は企業負担となります。

但し、この減額は、再開が許可されていない業界(現時点で、レストラン、ナイトクラブ、劇場、映画館など)に関しては除外され、これらの業界には引き続き政府が100%負担で休業支援が行われます。

フランス政府は、減額により、支援に甘んじて再開を急がない企業の早急な再開を狙っています。

 

車を買うなら今!、壊滅的な自動車業界に《強力な後押し》

電気自動車を新車で購入すると、今までは個人で6000ユーロ(約70万円/1ユーロ=約117円)の補助金が出ていましたが、これを7000ユーロ(約82万円)〜8000ユーロ(約94万円)に増額することが予定されています。

政府は自動車産業の支援と同時に、車の排ガスCO2減によりエコロジー対策を強化する事も目指しています。

とはいえ、2ヶ月のロックダウンでフランス国内に積み上がった在庫の96%はガソリン車とディーゼル車です。そのため、燃料の種類を問わず、新車買い換えを促進する低所得層向け補助金も増額が予定されています。

 

禁止のサッカー試合に400人

ロックダウンの段階的解除により、外出時の時間制限も誓約書もなくなりましたが、10人以上の集まりは禁止されています。

また、団体競技は今だに禁止されていますが、昨日25日、ストラスブール市内でSNSで集めたサッカーの町対抗試合に、観客なども含め約400人の若者が集まりました。

集まった人はほとんどマスクをしておらず、さらに試合終了後、フィールドに2〜300人が雪崩れ込み、抱き合うなどして大騒ぎし、最終的に警察が介入して解散となりました。

市のスポーツ担当助役、セルジ・ウーレール(Serge Oehler)氏は、「町のクラブチームなのかわからないが、誰かがサッカー場の鍵を持っていたようだ。首謀者を厳重処分する」と怒りを隠せない様子で語りました。

ストラスブール市のあるバ・ラン地方(Bas-Rhin)は、感染者を多くだした地域で、未だにレッドゾーンに指定されています。

そのため、医療関係者はクラスター(集団感染)発生を警戒しています。

執筆:マダム・カトウ

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