フランス 新型コロナウイルス 死者2,606人 外出禁止4月15日まで延長 

2020.03.30

フランス外出禁止延長4月15日迄

3月30日(月)、新型コロナウイルス 感染拡大防止のため外出禁止令が出てから2週間が経ったフランスの感染者は40,174人、入院患者は19,354人、うち4,632人は重症、死者は2,606人にのぼり、一晩で292人が亡くなるという深刻な状況に陥っています。

 

フランス病床不足、病院受け入れ能力はパリでも緊迫

感染者が急増するフランス東部グランテスト地域圏(Grand Est)では、すでに病院が受け入れ能力を超え病床が不足していることから、軍が病院の敷地内に人工呼吸器を配備した野戦病院を設置しました。また、高速列車のTGVを利用してすでに250人の患者を国内の別地方や近郊ドイツの病院に移送しています。

パリおよび近郊のイル=ド=フランス(Île-de-France)でも、1,500ある緊急治療室のベッドがすでに1,400床埋まっており、緊迫した状況が続いています。

エドゥアール・フィリップ(Edouard Philippe)首相は、フランスの救急病棟のベッド数を5,000から14,000に増やすと発表し、病院の受け入れ能力向上を急いでいます。ちなみに、ドイツには人工呼吸器を配備した病床が25,000あります。

フランス連帯・保険大臣(Ministre des Solidalités et de la Santé)オリヴィエ・ヴェラン(Olivier Véran)は、4月末までに1日あたり5万件のPCR検査を行い、6月には一日10万件の検査が可能になると発表しています。

また、医療関係者の間でも不足していたマスク問題については、政府が10億枚を中国に注文し、昨日そのうちの550万枚がパリのシャルル・ド・ゴール(Charles De Gaulle)空港に到着しました。

 

フランスの《クラスター》東部プロテスタント教会の集会

フランスの新型コロナウイルス感染拡大の根源となったのは、2月中旬にフランス東部、スイスとの国境にある人口10万人のミュールーズ市(Mulhouse)で行われた、プロテスタント系教会の集会と言われています。当時フランスの感染者はわずかで死者も1名と少なく、5,000人未満の集会は許可されていました。

フランス全国から集まった信者は、集会の後各地に散らばって行き、その後感染が広がりを見せ始めました。

信者の一人で、ミュールーズ市から車で約1時間のストラスブール市(Strasbourg)の病院に勤務する看護師は、一人で250人もの同僚を感染させたと言われています。また、コルシカ島(Corse)のアジャクシオ市(Ajaccio)から参加した高齢者3人が、コルシカ島のクラスター発生源となったようです。

2月後半にはミュールーズ市の救急コール数は、1日に1,000件と平時の倍を超えています。

3月2日、南仏のニーム(Nîmes)で感染が確認された人も同集会に参加していたことから、開催から2週間後にやっとこの集会がクラスターであったことが判明しましたが、時すでに遅くフランス各地で感染者が急増し始めました。

さらに、この集会への参加には登録も記名も不要だったため、参加者の特定と追跡は困難であったようです。

その結果、ミュールーズ市のあるオ=ラン県(Haut-Rhin)だけで、現在までに348人の死者を出しています。

 

外出禁止、2週間延長4月15日まで

3月17日に出された外出禁止令からすでに2週間が立ちましたが、その効果は現段階では不明なことから、フランス政府は27日、4月15日までの2週間延長を発表しました。

執筆:マダム・カトウ

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