フランス《ロックダウン》21日目、1日の死者833人も《希望の光》

2020.04.07
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フランスロックダウン21日目

4月7日(火)、新型コロナウイルス感染拡大阻止のために外出禁止令が出されてから3週間が経ちました。ここ数日で死者および重症者の数は安定してきたものの、昨日一日の死者数は833人と前日の2倍近くになり、政府はさらなる警戒を呼びかけています。

 

感染者9万8000人、うち4分の1が介護施設の高齢者

昨日6日の新たな感染者数は5,171人、死者はこれまでで最も多い833人となりました。

その一因として介護施設での感染者急増が挙げられます。これらの施設における昨日1日の感染者は1,259人、死者は228人と全体の4分の1を占めています。

当初、フランス政府が発表する死者数は一般の医療機関からの報告数に基づいており、介護施設で亡くなった人の数が入っていませんでした。また、施設内の感染者数も把握されておらず、最近になってようやくこれらの施設で大規模な検査を行い、多くの感染者が検知されています。

すでに多数の死者を出しているパリの介護施設ロトシルド(Rothschild)では、入居者の25%が感染していることが判明しました。

介護施設への支援に遅れ

病院などの医療機関と同じく、介護施設でも新型コロナウイルスの感染が拡大し始めた頃からマスクや防護服の不足などが深刻な問題となっていました。

一般の医療機関では、政府が大量のマスクなどを医療機関用に確保したため現在マスク不足はほぼ解消しています。ところが介護施設への支援は後れをとり、多くの施設でクラスター(集団感染)が発生し、重症リスクの高い高齢者の感染が拡大しています。

一部の介護施設では、母親を亡くした女性が警察に被害届を出すなど、介護施設内での対策の不透明さが原因で遺族および入居者の親族らの間に不信感が募っています。

 

新規入院患者、重症者減少で医療関係者への負担軽減の兆し

感染者と死者は新たに増加しているものの、4月1日を境に5日連続して病院への入院患者および集中治療室に運ばれる重症者の数が明らかに減少しています。

4月1日の新規入院患者数は1,882人だったのに対し、昨日6日は831人と半分近くに減少しました。また、新たに集中治療室に運ばれた患者数は4月1日の450人から6日の94人と5分の1になり、医療機関の負荷がここ数日で多少なりとも軽減されています。

ちなみに回復した人は17,250人となりました。

 

気温20℃超えの好天気、敵は《気の緩み》 警戒強化

先週末、フランス全土で最高気温が上昇し、パリでも日中の気温が20℃を超えるなど好天気が続いています。

これに伴い外出する人が増えたことから、内務大臣(Ministre de l’intérieur)クリストフ・カスタネール(Christophe Castaner)はテレビ演説で、国民に向け再度《外出禁止の厳守》を促しました。

その中で大臣は「フランス国民は外出禁止の重要性を理解し、公徳心と責任感をもって行動していることに敬意を表します」と国民の努力を認めたうえで、外出できるかどうかは「天気に左右されるものではなく、新型コロナウイルスとの戦いの進捗状況による」と断言しました。

また、この戦いにおける最も大きなリスクは「国民の気の緩み」だと強調し、現在4月15日までとなっている外出禁止令の延長の可能性も示唆しました。

4月12日の復活祭を前に、カスタネール大臣は、国の外出禁止令を《さらに強化する権限》をフランス全土の県知事に与えました。

執筆:マダム・カトウ

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