エールフランス、3月30日からまたストライキ

2018.03.29

 Par Anna Zvereva from Tallinn, Estonia — Air France, F-HRBA, Boeing 787-9 Dreamliner, CC BY-SA 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=56521136

今年に入ってすでに2回もストライキを行ったエールフランスの労働組合は、明日3月30日にストライキを行うことを表明し、さらに4月3日と7日にもストを呼びかけています。

 

6%のベースアップを要求

エールフランスとその労働組合は今年に入り、パイロット、地上および機上係員の賃上げをめぐってすでに協議に入っていましたが、いまだ合意に至っていません。

会社側の1%の提示に対し、組合側は6%のベースアップを要求、昨年2017年の好業績から「十分可能なはず」と、一歩も譲らない姿勢をみせています。

 

過去最高益でも株価下落

エールフランス、正式名称エールフランスーKLM(Air France-KLM)の2017年の売上は220億4800万ユーロ(約2兆9千億円)で、営業利益は10億4880万ユーロ(約1375億円)と過去最高にもかかわらず、純利益は2億7400万ユーロの赤字に終わっています。

2004年にKLMオランダ航空を買収した同社は、今回の赤字の理由は「KLMのパイロット年金基金制度変更による会計処理」のせいであり、会社の収益性や資金繰りには影響ないと説明しています。また、好業績の理由として「成長する需要の取り込みに成功した」と発表しています。しかしこの決算予測発表を受け、株価は6%下落しました。

 

売上、収益ともに世界3位だが

さて、最高益を出したとはいえ、エールフランスーKLMグループの競争力はというと・・・。

業界1位のルフトハンザグループ(ドイツ)の2017年の売上は310億ユーロ(約4兆円)でエールフランスグループの約1.5倍、営業利益は2倍以上の26億ユーロ(約3411億円)です。

2位のIAGグループ(アメリカ)は売上がほぼエールフランスグループと同じで、営業利益は倍の24億ユーロ(約3148億円)となっており、いずれもエールフランスグループより高い収益性をもっています。

 

「ローコスト」航空会社との商戦

世界の航空需要は毎年のびているものの、そのローコスト(low cost)化もすすんでいます。よって、すでに多くの従来型航空会社もローコスト市場に参入しています。その中でも遅れをとったと言われていたエールフランスグループですが、子会社トランスアヴィア(Transavia)が今回黒字に転換し、8100万ユーロ(約106億円)の営業利益を上げています。

20年前にできた「ローコスト」航空会社は短・中距離をメインとし、最低限のサービスで破格の料金を提供してきましたが、近年長距離路線に参入し始めました。従来型航空会社のが独占していた路線にも、いよいよ熾烈な競争が生まれようとしています。

エールフランス社長のジャン・マルク ジャナイヤック(Jean-Marc Janaillac)氏は、今後「荷物なし料金」や「食事なし料金」などサービスを別途追加料金制にすることで、「表示価格を安くみせるローコスト航空会社に対抗する」と競合に意欲を示しています。

 

全フライトの約25%がキャンセル

明日3月30日は25%のフライトキャンセルが予定されています。対象になった利用客には、エールフランスからすでに連絡が行っているとのことです。当日は運行便も遅延などが予想されます。

パリ空港公団のフライト情報はこちら:

http://www.parisaeroport.fr/homepage

執筆:マダム・カトウ

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