昨年12月5日より約45日間続いた、年金改革に反対するフランス国鉄とパリ地下鉄のストライキは、一部の路線を除き今週から徐々に通常運行に復帰しています。とはいえ、ストが完全に終わったわけではなく、明日1月24日は単発ストにより交通ダイヤが大幅に乱れます。
パリ地下鉄、フランス国鉄、本日ほぼ正常運行
フランス国鉄では、TGV(高速鉄道)、Ouigo(TGVのローコスト版)、ユーロスター(Eurostar )、タリス(Thalys )が通常運行していますが、パリ近郊のイル=ド=フランス地域圏を走るトランシリアン(Transilien)やインターシティ( Intercités)のダイヤには一部乱れが生じています。
パリ地下鉄1月23日の運行状況
本日は、13号線を除き正常運行しています。
13号線は、5時30分~22時30分の間のみ運行し、時間帯により4本に1本~2本に1本の間引き運行されます。20時以降、ラフルシュ駅(La Fourche)~サン=ドニ・ユニヴェルシテ駅( Saint-Denis Université)間は運休します。
組合《ストは終わっていない》 明日24日ストと大規模デモ
組合側がストを中断し、日常の移動手段を1か月以上奪われたパリ市民がほっと胸をなでおろしたのも束の間、明日24日に単発ストが予定されています。
この日は大統領主宰の大臣議会に年金改革法案が提出される日で、組合側は最大限の圧力をかけるつもりです。
法案は2月17日から国会で審議されます。単発になったとはいえ、ストまだまだ続きそうです。
明日24日のパリ地下鉄運行状況
1、14、7bis、10号線は通常運行
間引き運転予定:2、7、3bis、8、9、11、12号線
運行時間帯の制限、大幅な間引き運転予定:3、4、5、6、13号線
RER(イル=ド=フランス地域圏急行鉄道網):間引き運転
パリ地下鉄およびRER運行状況は、前日の17時にアップデートされます。こちら
デモによる閉鎖駅(12時~):
- シャンゼリゼ・クレモンソー(Champs-Elysées-Clemenceau)
- フランクリン・ルーズベルト(Franklin D. Roosevelt )
- ジョルジュ・サンク(George V)
- シャルル・ド・ゴール・エトワール(Charles de Gaulle-Etoile)
- アルジャンティーヌ(Argentine)
執筆:マダム・カトウ