パリを世界一の自転車都市に バスティーユ広場からコンコルド広場まで自転車専用道開通

2019.09.19

パリ自転車専用道

9月19日(木)、パリのリヴォリ通り(rue de Rivoli)で長い間続いていた自転車専用道の工事が終了し、昨日18日にバスティーユ広場(Place de la Bastille)からコンコルド広場(Place de la Concorde)まで開通しました。

 

バスティーユからコンコルドまで自転車で12分

2017年に開始されたこの工事は、車道と自転車道を完全に分け、さらに2車線で作られています。

今回開通したバスティーユからコンコルドの間は、地下鉄では7駅あり、時間にして7~8分かかりますが、自転車専用道を使った場合でも12分と、さほど時間のロスはありません。

また、全長4㎞の自転車専用道にはセンサーが設置され、通行する自転車の数をカウントしています。朝の通勤時には数千の自転車が通行していて、開通からすでに7万5千台もの自転車がこの専用道を利用しています。

 

パリを世界一の自転車都市に

パリ市は2020年に市内の交通の15%以上を自転車にすることを目標に、1億5000万ユーロ(約179億円)を投じる「自転車化計画」を進めています。

この計画によると、2015年の開始当時に存在していたパリの自転車専用道の距離を2倍にし、駐輪場を1万箇所追加することになっています。駐輪場は、小さなものをなるべく多くの場所に追加することで、利便性を高めます。

パリと郊外を東西南北に結ぶ

パリ市の自転車化は市内のみにとどまらず、最終的にはパリの東西と南北を結ぶ、「自転車高速道」(REVe)を目指しています。完成すれば、西のブーローニュの森(Bois de Boulogne)から東のヴァンセンヌの森(Bois de Vincennes)まで自転車で移動することができます。

 

年内に凱旋門まで パリ観光ルートに自転車専用道

パリ市の計画では、この専用車線工事は年末までつづき、最終的にはコンコルドからシャンゼリゼ大通りを通って、凱旋門のあるシャルル・ド・ゴール広場(Place Charles-de-Gaulle)まで延長されます。

今回開通した自転車専用道ルートにはパリの観光名所が多数存在します:

バスティーユ広場~マレ地区(Le Marais)~パリ市庁舎(Hôtel de ville)~ルーブル美術館(Musée du Louvre)~チュイルリー公園(Jardin des Tuileries)~オランジュリー美術館(Musée de l’Orangerie)~コンコルド広場

自転車で巡る一味ちがったパリ観光はいかがでしょうか?

※パリ自転車化計画マップはこちら
※すでに存在するパリ自転車道マップはこちら

1ユーロ=約119円

執筆:マダム・カトウ

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