ホームレス支援のため、パリ20区で市民ボランティアが聞き取り調査を実施

2019.02.08

貧困

2月7日(木)から8日(金)にかけて、パリではホームレスの人々を支援する活動「ニュイ・ドゥ・ラ・ソリダリテ(Nuit de la solidarité)」が行われ、総勢2000名のボランティアが参加しました。

 

「ニュイ・ドゥ・ラ・ソリダリテ」

この活動は、社会から排除されている人々の問題(la thématique de la lutte contre l’exclusion)を考えるため、パリ市やボランティア団体が協力して運営しています。

パリの各区において定期的な集会(Rencontre)やディスカッション(débat)のほか、料理アトリエ(atelier culinaire)などが開かれています。

今回で2回目、パリ20区での開催

パリ20区では、とくにホームレス(sans-abriまたはSDF:sans domicile fixe)の支援を目的として約1600名のパリ市民と400名の民間団体の職員が集まりました。

参加者は夜22時頃から翌1時頃にかけて路上に出て、ホームレスの全体数や職業、生活状況の調査を実施しました。

調査はインタビュー形式で行われ、例えば「いつから路上で生活しているのか(Depuis combien de temps la personne est-elle dans la rue?)」「どんなものを必要としているか(De quoi a t-elle besoin?)」といった質問への回答を集計しました。

パリ市長のアンヌ・イダルゴ(Anne Hidalgo)氏も参加し、主催者への感謝の意をツイッターに投稿しています。

増加するホームレス

第1回の活動が行われた2018年の時点では、ホームレスの数が2952名と計算され、その12%が女性でした。今回の調査結果は2月14日まで未公表ですが、参加した民間団体によると増加していることは確かだといいます。

パリ市内でホームレス向けの住居数は増加しているにもかかわらず、公園や建物、新しい駐車場などの影で暮らす人があとを絶ちません。

 

拡大する社会調査

ホームレス支援のような社会問題への対応のため、イル=ド=フランス(Île-de-France)地域圏の自治体も2月に調査を実施する予定です。

この調査は、「ニュイ・ドゥ・ラ・ソリダリテ」のように市民参加型ではありませんが、社会福祉分野の専門家がホームレスの生活状況を探り、解決策を提案するために行うものです。

執筆あお

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