写真は筆者撮影
2023年11月28日(火)、フランス民間航空局(Direction générale de l’aviation civile)は、来年7月26日に開催されるパリ五輪のオープニングセレモニー中、パリ上空および近郊が飛行禁止になると発表しました。
7月26日夜、パリ上空および近郊で飛行禁止
開会式当日の19時から0時までの5時間、パリおよびパリから半径150km以内の上空での飛行は、飛行高度に関わらず禁止され、これは全ての民間航空機に適用されます。
対象になる空港は、パリのシャルル・ド・ゴール空港(aéroport de Paris-Charles-de-Gaulle)、パリオルリー空港(aéroport de Paris-Orly)の2大空港の他、パリの北約106kmにあるボーヴェ空港(aéroport de Paris-Beauvais)となります。
夏のバカンスピークシーズンに影響、日本行きフライトも対象
ボーヴェ空港はローコスト航空会社が発着する空港ですが、7月26日は夏のバカンスシーズンのピークにあたり、各航空会社にとっては痛手となることが予想されます。
唯一飛行を許されるのは緊急医療搬送、およびフランス空軍(Armée de l’Air et de l’Espace)の特別な許可を取得したフライトになりますが、開会式の5時間の間は、離陸、着陸、上空飛行の全てが禁止されます。
そのため、民間航空会社は飛行スケジュールを変更、もしくは発着空港を変更し、旅行者に関しては旅行スケジュールからこの日を外すなどが推奨されています。
19時以降に出発するパリ発東京行きの直行便も対象となります。
すでに日系2社のフライトに関しては、この日の直行便はスケジュールに表示されていないようです。
パリ空港追加規制、来春に発表
フランス民間航空局は、19時以降の飛行禁止に伴い、17時から航空規制を始めるとしています。
テロ対策として進められる飛行禁止に関して、同局は「民間フライトの維持と利用者および人々の安全確保のバランスを取りながら、この取り組みの方向性を決める」とコメントしています。
詳細は来春以降に発表されます。
今後、パリ五輪に向け様々な規制が発表されます。この時期の移動の際は、交通規制などの情報収集がかかせませんね。
執筆:マダム・カトウ