ハリウッド映画のロケが今後パリで増えるワケ

2023.11.20

2023年11月20日(月)、今年長期化したハリウッドの俳優や脚本家などのストライキ。一般視聴者にその影響はあまり感じられませんでしたし、遠い北米での出来事はフランスの映画界には関係ないと思われがちでしたが、実は来年公開される映画やシリーズのパリで行われるロケが軒並みストップしていました。ストの終わりとともに一気にロケが再開され、これから来年の春にかけてパリの街は賑わいそうです。

 

118日間のスト、パリ五輪まで撮影ラッシュ

ハリウッド映画やテレビシリーズのロケは、これから約4ヶ月分の遅れを取り戻さなくてはなりません。

ところが、2024年になると7月後半からのパリ五輪の影響で、パリ市内の多くの場所では6月から9月までの3ヶ月間ロケが不可能な状態になります。そのためどこのプロダクションもこの冬こぞってロケを行っています。

『ミスター・ビーンカンヌで大迷惑』(”Mr Bean en vacances”)、『ジョニー・イングリッシュ』(”Johnny English”)、米人気テレビシリーズ『ウォーキング・デッド:ダリルディクソン』(”Walking Dead, Daryl Dixon”)などで知られるフランス人プロデューサー、ラファエル・ベノリエル(Raphaël Benoliel)氏は、「(撮影再開で)各プロダクションは、この8ヶ月間パリに殺到する」と雑誌のインタビューでコメントしています。

自ら設立した制作会社ファーストステップ(Firstep)でネットフリックスの人気シリーズ、『エミリー、パリに行く』(”Emily in Paris” )や『エトワール』(仮題)(”Étoile”)も手がける同氏は、俳優の長期ストや五輪の影響で狭まる撮影期間など「制限」のある状態が、「コロナ禍で撮影ができなかった状況を彷彿させる」と述べています。

一方、撮影ラッシュになっているのは、「この業界が健全な証拠」と前向きに捉えています。

 

ベルサイユ宮殿、ルーブル美術館など、大規模ロケ40本

パリ市映画担当次官(délégué de la mission cinéma à la Ville de Paris)ミッシェル・ゴメス(Michel Gomez)氏は、「ベルサイユ宮殿(château de Versailles)やルーブル美術館(Musée du Louvre)での撮影許可は、(来年の5月末まで)もう枠がいっぱいでこれ以上許可はおりません」と話しています。なぜなら「歴史物の映画やドラマの撮影が多いから」だそうです。

『エミリー、パリに行く』の撮影は来年1月15日に再開されます。アマゾン・プライムの『エトワール』は2月に一旦再開され、パリ五輪終了後の9月に継続されます。

フランスの人気俳優オマール・シー(Omar Sy)主演の『ザ・キラー』(仮題)(”The Killer”)の撮影は1月21日より、また米映画監督ジム・ジャームッシュ(Jim Jarmusch)の新作映画も年初にロケ開始が予定されています。

今後、パリの街角で撮影現場に遭遇する機会が増えそうですね?

執筆:マダム・カトウ

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