2023年11月17日(金)、今年もシャンゼリゼ大通り(avenue des Champs-Élysées)のイルミネーションが19日(日)に点灯されます。一昨年まで赤一色だったイルミネーションですが、昨年に引き続き今年はゴールドでライトアップされます。開催期間中に100万人が訪れる一大イベント、オープニングの19日は大通りで様々な催しが行われます。
19日、朝からシャンゼリゼがホコ天に、カウントダウンで19時35分に点灯
当日は朝11時から「世界一美しい大通り」は巨大なホコ天(歩行者天国)に変身し、16時から催し物がスタートします。18時から点灯式典が開始、カウントダウンに向けたイベントが始まります。
今年の点灯式のゲストは俳優、コメディアンのジル・ルルーシュ(Gilles Lellouche)で、点灯するのは、遺伝性難病を患う子供たち10歳のマチス(Mathis)君とその2人の兄弟です。3人は、非営利団体プチ・プランス(Petits Princes)に付き添われて登場し、点灯ボタンを押すという重大な任務を遂行します。
今年のスペクタクルの目玉は、2021年の東京五輪からパリ五輪への引き継ぎ式での演技、そして今年『アメリカズ・ゴット・タレント』のファイナリストとして世界的に有名になったサデック・べレバー(Sadeck Berrebah)が率いる32人のダンサーから成るダンスチームMurmurationです。
20時15分より、幻想的で息を呑む素晴らしいダンスを披露します。
パリ五輪引き継ぎ式のために作られた、鳥肌が立つほど素晴らしいパフォーマンス↓
『アメリカズ・ゴット・タレント』ファイナルでの演技はこちら
気になるイルミネーションの電気代、実は激減している?!
シャンゼリゼのイルミネーションを製作しているのはブラセール・イルミネーション(Blacère Illumination) というヴォクルーズ(Vaucluse)県の中小企業です。
コンセプトは「ソブリアンス」(”Sobrillance”)、フランス語で「節制」を意味する(sobriété)と「輝き」(brillance)の2つの単語を合わせた造語ですが、その名の通り、いかに少ない電力でより効果的で美しいイルミネーションを作るかを課題にしています。
LED電球の登場で、電気の消費量は2006年の48万キロワット/時(kwh)に対し、現在 13300キロワットと98%も減っています。
今年のイルミネーションは昨年と同じゴールドですが、15分に一回シャンパンのスパークリングのようにきらめく仕掛けが新たに追加されています。
シャンゼリゼ大通り商店会(comité Champs-Elysées)会長マルク=アントワーヌ・ジャメ(Marc-Antoine Jamet)氏は「シャンパンフラッシュの前の静けさを演出したかった」と述べています。
ライトアップは翼11月20日以降毎日17時から0時、来年の1月7日まで楽しめます。この機会にぜひお出かけください。
ちなみに点灯式の様子は19日(日)19時15分からテレビ放映されます。
執筆:マダム・カトウ