朝の忙しい時間に急いで家を出て、忘れ物をしそうになったことはありませんか?その場面を振り返って「スマホを忘れるところだった~」などと話すこともありますよね。この「(あやうく)〇〇するところだった」という表現をフランス語でどう言うのでしょうか?
J’ai failli+動詞不定形:「(あやうく)〇〇するところだった」
「〇〇しそうになる」という意味の動詞 faillir を使います。
文型は「主語+avoir+failli(faillirの過去分詞)+動詞不定形」です。
話している時点から見て、すでに終わった出来事について表現しているので、時制は複合過去を用い
avoir+failli
となります。ちなみに、faillirは複合過去形以外の時制で使われることはほとんどありません。
例文
Je me suis dépêché(e) de sortir de chez moi. J’ai failli oublier mon smartphone.
– 急いで家を出た。スマホを忘れるところだった。
Je me suis réveillé(e) tard ce matin. J’ai failli manquer mon train.
– 今朝、寝坊してしまった。あやうく電車に乗り遅れるところだった。
J’ai failli arriver en retard à la réunion.
– あやうく会議に遅刻するところだった。
主語が Je 以外の例文も見てみましょう。
L’enfant a failli tomber.
– 子どもがあやうく転びそうになった。
Il a failli rater l’examen.
– 彼はあやうく試験に落ちるところだった。
まとめ
「(あやうく)〇〇しそうになった」「もう少しで〇〇するところだった」は動詞 faillir の複合過去形を使います。
主語+avoir+failli+動詞不定形
何かしそうになったとき、フランス語で言ってみましょう。
Natsuko