フランスで店員に優しく接客してもらうためのコミュニケーション術

2018.11.15

ショッピングモール

言葉の通じない国で買い物をするのは勇気がいりますよね。店員にフランス語で話しかけられても意味が分からなくて愛想笑いしかできなかったり、欲しいものがどこにあるのか分からなくて買えないままお店を出てしまったりすることもあると思います。

でも、お買い物は観光の醍醐味の一つ。フランス人の店員さんに優しく接してもらい、楽しくお買い物をしたいものです。この記事では、そのためにできるコツをご紹介します。

 

店員にとって気持ちのいい客になりましょう

日本ではどんな客に対しても平等に笑顔で接するのがプロの接客というイメージがあるように思います。でも、フランスでは店員の気分によって接客の質が上下するのもお愛嬌といった空気があります。逆に言えば「店員にとって気持ちのいい客」であれば、それだけお得な情報を手にするチャンスも広がるということなのです。

 

客の第一印象は入店時の挨拶で決まる

日本では店員の方から「いらっしゃいませ」と声をかけてもらえますが、フランスではお店に入った時に客の方から挨拶するのがマナーとなっています。特に店員が一人で店番をしているような小さなお店では、客が来たことを知らせる意味でも挨拶をして入店するようにしましょう。

また、挨拶の仕方も一工夫するだけで、店員により良い印象を持ってもらえるようになります。小さな声で誰にともなく挨拶を呟くのではなく、店員の顔を見てはっきりとした声で挨拶するように心がけましょう。下記のように” Bonjour”の後ろに ” madame ” や ” monsieur ” をつけるとより丁寧な印象になります。

Bonjour madame. / Bonjour monsieur.
Merci madame ! / Merci monsieur !

フランスの子どもたちは ” Bonjour ” や ” Merci ” の後に「誰々」をつけることを厳しく教育されて育ちます。ぜひ皆さんも ” madame / monsieur ” をつけて入店時の挨拶をしてみてくださいね。私の友人も ” madame ” をつけただけで店員がみんな笑顔で挨拶を返してくれるようになった、と喜んでいました。

 

近寄ってくる店員は押し売りではありません

日本では客がお店に入るや否や近寄ってくる店員は嫌がられることが多いかと思います。 でも、フランスで近寄ってくる店員は押し売りが目的ではないので安心してください。フランスでは客が入店したら、まず店員の方から「何かお手伝いできることはありますか?」と尋ねるのがマナーとなっています。店員のサポートが不要な場合は

Je voudrais juste regarder. :品物を見ているだけです
と言えば
Je vous laisse regarder. : どうぞごゆっくり
と、店員は持ち場に戻って行くことでしょう。

気をつけた方がいいこと

少しお洒落なお店では客が商品を勝手に手に取ることを嫌う場合があります。

Je peux regarder ?(手に取って) 見てもいいですか?

と店員に尋ねた方がマナーを守る丁寧なお客様という印象を持ってもらえます。もし客に触ってほしくない場合は、店員が品物を取って見せてくれるはずですよ。

フランスの接客の基本は「客が伝えた要望に沿って店員が商品を探す」というもの。店員が忙しそうだからと善意のつもりで商品を掻き分けながら探していると「マナーの悪い客だ」と勘違いされてしまうこともありますから、気をつけましょう。

執筆:マナミ

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