私は20歳の時に日本について学びはじめました。でもその時は、日本文化ではなく、日本語にしか興味がなかったです。単にその不思議な言葉を、どうにかしてマスターしたいとだけ、思っていました。
しかし、柔道と「北斗の拳」しか知らずに東京に行くことになったときは、まさしくカルチャーショックそのものでした。日本文化に対する理解が足りず、「お互い言葉は理解しているのに、なぜ通じ合わないのだろうか?」と疑問をいだきました。
あとから、フランスと日本との「当たり前」は違うのだと気付き、日本人の精神が知りたくなりました。
今回は私の感じるフランス人と日本人の「当たり前」の相違についてお話ししたいと思います。
通じ合うためには
文頭でも話しましたが、言葉が理解できても、通じ合うことは難しいです。そのためには、考え方を知ることが大事だと思います。
フランス人は対決を好みますが、日本人はそれを嫌って避けることが、今になってなんとなく分かりました。
例えば、東京でホストファミリーと暮らしていたときに、直接ではなく、第三者から注意されることがありました。当時は、陰で文句を言われているかのように感じて、何故じかに私に言ってくれないのかと、怒ってしまいました。
フランスで評価されることは?
さて、皆さんはフランス人が誇りに思っている franchise のことはご存知でしょうか。
フランスに行かれた際に、文化の違いにはまり込まないように、フランス人のエスプリ(精神)を表現する大切な言葉を紹介します。それは…
Se dire les choses en face. = 面と向かって言い分を言い合うこと。
相手に本音を直接言うことは、とても勇気がいることです。よって、その courage(勇気)と franchise(率直さ)は、フランスでは高く評価されます。
あなたは面と向かって、相手に何かを伝えることが出来ますか?
執筆 Matthieu
※上記の日本語はMatthieu先生が書いたものに一部修正を加えたものです。
日本語が堪能なMatthieu先生は、レッスンでも日本語可能です。ぜひ一度お試しください。(スタッフ)