今回はフランス人の食生活に欠かせない、「冷たいデザート」についてお話しします。
フランス人は冷たいデザートが大好き
フランスのスーパーに一度でも足を運ばれた方はおそらく、ヨーグルトやムースなどの「冷たいデザートコーナー」があまりにも大きいことに驚かれたと思います!10メートルはあろうかという売り場が2列!なんてことも珍しくありません。食後の冷たくて甘いデザートがどれほどフランス人にとって重要かわかりますね。
売り場を覗いてみると、日本ではお目にかかれない変わったデザートがいくつもあって、手に取って眺めるだけでもおもしろいです。中でも今日ご紹介したいのは、La crème dessert(ラ・クレーム・デセール)。日本人にわかりやすい言い方をすると「デザートクリーム」。そう、上の写真を見てもおわかりのように、クリームが主役のデザートなんです!
クリームって…普通は何かに挟まれていたり入っていたり、「お菓子の具」という立場であって、なんとなく脇役のイメージですよね?ところがこのクレーム・デセールはクリームがメイン!その味と食感を楽しむデザートなんです。
クリームの食感は手作りか市販かによってバラバラですが、スーパーで売られているものは上の写真のようにトロトロ。カスタードクリームがもう少し滑らかになった感じでしょうか。スプーンで口に入れると「するっ」と溶けて、なかなか心地いい舌触りです。
スーパーで買えるクレーム・デセール
市販のクレーム・デセールの王道、DANONE のDanette au chocolat(ダネットゥ・オ・ショコラ)。
クレーム・デセールはチョコレート味を筆頭に、バニラ、コーヒー、キャラメル、ピスタチオなど軽く20種類以上のフレーバーがあり、子供にも大人にも愛されるデザートです。上の画像のようにカップに入って売られているものもあれば、なんと缶詰入りもあります!
常温で長期保存できるものまで存在するとは…どれだけ人気なんでしょう、クレーム・デセール!缶詰入りの甘いクリームってなんだか違和感があるので、まだ試したことはありませんが、お味はどうなんでしょうね〜。
ちなみに私たち夫婦のお気に入りはこちら、Nestle(ネスレ)の Le Viennois au café 。
コーヒークリームの上に軽いホイップクリームが乗っています。食べるときはスプーンで混ぜ合わせるもよし、二層のクリームを混ぜずに楽しむもよし、甘すぎずさっぱりとした大人向け?のクレーム・デセールです。「Viennois」は「ウィーンの」を意味する形容詞で、これが飲み物やデザートにつくと「ホイップクリーム乗せ」を表します。「ウィンナーコーヒー (le café viennois)」がその代表ですよね、コーヒーのクリーム乗せ。美味しいですよね〜♪
というわけで、フランス人皆に愛されているクレーム・デセール、いかがでしたでしょうか?気になる〜という方、フランスにお越しの際は是非試してみてください!ただ「4個セット」で売られているものが大半なので、お一人だと量が多すぎるかも。
あとがき
最後にアドバイスですが、フランスを旅行中にスーパーで食料を調達する場合は、お箸やナイフ、フォークなど持参されるのをお勧めします!日本のように割り箸やプラスチックのスプーンなどはもらえません、と言うより置いていませんよ(涙)。
執筆 Miwa