今回は日常生活におけるちょっとした、でも比較するとおもしろい「日仏文化の違い」についてご紹介したいと思います。今日の主役はポテトチップス!
ポテトチップスはおやつじゃないの!?
日本でもお馴染み、ポテトチップス(通称ポテチ)。銘柄も色々、味も色々、子供も大人も大好きですよね。私も甘いものより塩味派(なぜなら大酒飲み!)なので、昔からポテチはついつい手が出てしまう魔性の食べ物です。
もちろん、こちらフランスでもポテチはありますよ〜。塩味(なぜかどれも塩辛すぎるのが残念ですが・・)にブラックペッパー、マスタード、サワークリーム、チーズ、ローストチキン(poulet rôti)、バーベキュー、サフラン、などなど豊富なフレーバーが揃っております。まあ私は、オーソドックスな塩味が一番好きですけどね。
さて、ポテチのいったい何が日本と違うのかと言いますと、フランス人にとって、ポテチはお菓子ではないのです!つまり、日本人はおやつの時間に、甘いお菓子はもちろん、ポテチも食べますよね?だってポテチ類の塩味スナックは、スナック菓子って表示されているんですから。
ところがフランス人にとって、スナックはスナック。彼らの脳内はおそらくこうなっています:
お菓子=甘いもの
という頑固な方程式が深く根付いているのです!しかもポテチの場合、もちろんおつまみとして登場しますが、不思議なことになんと、食事の一品としても登場するのですから驚きです!!!
さすがに星付きレストランでポテチなんかは出ませんが、ちょっと外でキャンプとか、大勢が集まる持ち寄りのお食事会とか、そういう機会に焼いたお肉と一緒によくポテチを食べるんですよね。
え〜!!??最初はびっくりしましたが、フランス人たちの言い分は、「ポテチは芋だ、芋は炭水化物だ、炭水化物は主食だ。ポテチはフライドポテトと同じ芋だろう?」な、なるほど。。。。
ちなみにこちらの手抜きママが子供に持たせるお弁当は、ジュースとポテチの小袋+バナナ1本に既製品のお菓子、なんてことも十分あり得るんですよ!キャラ弁なんか持って来た子は、一日スターですね。日本のママはなんて素晴らしいんでしょう!
最後にまたまた余談ですが、ポテチはお菓子ではないので、ロ★ズ 社の有名なチョコがけポテチの類は存在しません。
あとがき
日本には甘いポテチが存在する、なんてことを知ったら・・・フランス人のリアクションが見てみたいですね〜。今度実家に頼んで送ってもらおうかしら?というわけで、フランスでは「ポテチはお菓子に非ず」。アペリティフのおつまみか、主食の代わりを果たすのです!
執筆 Yasko