アンサンブル講師Ayakoさんも「注目を集めるビオ食品Produits Biologiques」で書いていらっしゃいましたが、昨今のフランスでのBIO製品の拡がりには、驚くものがあります。
「オーガニック」食品がフランスで広く売られだしたのは、90年代ごろでした。当時は、まだBIOと言う言葉自体がマイナーなもので、ごく一部の意識の高い人だけが愛用している雰囲気がありました。値段もかなり高めだったように記憶しています。
BIOブーム到来
その後、しばらく留守にしたフランスに2010年代になって戻ってくると、普通のスーパーのBIOコーナーが以前の数倍の広さを占め、BIO専門店も複数生まれているではありませんか。なにより、BIO製品を愛用する人がぐんと増えました。
またBIO製品のイメージ自体も変化したようで、今ではどちらかというと、おしゃれな生活に付きもの、というような捉えた方をする人も多くなったようです。実際、今では食べ物だけでなく、生活にかかわる様々な製品がラインアップされています。
石鹸もBIO
例えば、最近私の目を引いたのが、子供向けのオーガニック石鹸、Enfance Paris(アンファンス・パリ)。二児の母であるAgnès Laffourcade(アニエス・ラフルキャド)さんが作りだしたブランドで、フランス初の子供向けナチュラル石鹸です。
*©Enfance Paris
赤ん坊時代からティーンエイジャーまでの子供たちの敏感な肌は、それぞれに必要とされるケアが異なるという観点から、年齢別に作られています。
当然ながら、化学物質やアルコール、パラベン、保存料、パラフィン、着色料はいずれもゼロ。カリテ(シアバター)を原材料に、年齢によって異なるオイルを加えて作ってあります。
0-3歳は、“安らぎのラベンダー”オイル。
3-8歳は、“清めのローズマリー”オイル。
8-12歳は、“蘇りのペパーミント”オイルといった具合。
*©Enfance Paris
子供でも使いやすいようにすべて紐付き石鹸となっていて、フランス人デザイナーEtienne Bardelli(エティエンヌ・バルデリ)のデザインによる素敵な小箱入りです。子供じゃなくても、使ってみたくなる石鹸ですね。インターネットショップでは日本への発送も可能だそうです。
あとがき
最近、大気汚染などが問題となっているフランス。それを受けて、人々の「健康」「環境」意識は、ますます高まるでしょうから、フランスのBIO製品ブームも、まだまだ盛り上がると思われます。今後も要チェックですね☆
執筆:ゆき