このサイトを読まれている方の中には、フランス在住の方もいらっしゃると思いますが、法律により、住宅への煙探知機の設置が義務付けられたことをご存知でしょうか。その期限は来月3月8日。一つの住居に、少なくとも煙探知機一台の設置が義務となっています。
フランスの公的機関によるお知らせ事項を下にまとめてみましたので、ご参照ください。
賃貸住宅の場合
煙探知機の購入費用は大家もちとなります。けれども、その設置は、賃貸人の責任となります。設置推奨の場所は、寝室へ通じる階段の踊り場や、廊下など。ワンルームなど廊下のない住居に関しては、誤動作を招きやすい台所や浴室からできるだけ離れたところへの設置が推奨されています。
また、天井など、出来るだけ高い場所に固定すること。複数の階を持つ住居の場合は、各階一台の設置が薦められています。一階だけであっても、広い住面積を持つ家屋は、複数の設置が望ましいとされています。集合住宅の共同部分への設置は禁止されています。
3月8日以降にフランスで住居を借りる人は、最初の住居確認時に、煙探知機の設置とその動作確認をするようにしてください。煙探知機の手入れや電池の入れ替えなどは、賃貸人の責任となります。
煙探知機は、Leroy Merlin などのDIY店のほか、Darty などの電器店、またCarrefourなどの大型スーパーでも売っています。一台10-20ユーロですが「NFマーク」のついているものを選ぶようにしましょう。右下端にあるのが「NFマーク」です。
煙探知機を設置したら
忘れずに住宅保険会社にその旨を通知するようにしましょう。
手紙文のモデル例:
Je soussigné (自分の名前), détenteur du contrat n°(保険の契約番号) atteste avoir installé un détecteur de fumée normalisé au (住居の住所) conforme à la norme NF EN 14604.
あとがき
今のところ、設置がされていないことへの罰金は定められていませんが、あとあとのトラブルを招かぬよう、忘れずに設置することをお薦めします。
執筆:ゆき