現役アーティストがご案内!パリおすすめ美術館10選①ルーブル&オルセー編

2022.07.12

ルーブル美術館「芸術の都」ともいわれるパリは、美術館の数もトップクラスに多いです。その中から、アーティストとして6年の在仏経験をもつ筆者がおすすめの美術館を厳選してご紹介し、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。

今回はそのうち、特に人気が高く一度は訪れたい「パリの2大美術館」をご案内します。

 

1)ルーブル美術館

まずはルーブル美術館(Le Musée du Louvre)です。世界で一番有名な美術館かもしれません。私も在仏時は年間パスポートを取り、通いつめるほどでした。

ドゥノン翼・リシュリュー翼・シュリー翼の3エリアで構成された広い館内ですが、ところ狭しと「名画」「名品」「名作」が展示されています。見逃しを防ぐためにも、まず入り口で館内地図をもらいましょう。世界数十カ国語の案内マップがズラッと並ぶなか、もちろん日本語版も用意されています。

所蔵作品は誰もが知っている「モナ・リザ(La Joconde)」や「ミロのビーナス(La Vénus de Milo)」、「民衆を導く自由の女神(La Liberté guidant le peuple)」などなど…美術の教科書や歴史書に載っているものばかり。名前をあげ出したらキリがありませんが、名作の宝庫です​​!

ルーブル美術館の魅力は第一にこの「作品の質と量」です。名作品の多さには感銘を受けました。

したがって全作品を見るには、とにかく気力・体力勝負です。いくら名作揃いでも、疲れて観る気力がなくなっては本末転倒。観たい作品を絞り、できれば数日に分けて鑑賞することをおすすめします

社会的に開かれた美術館

魅力の第二は「社会的に開かれた環境」。館内では作品の模写をしている人もいますし、子供たちの課外教育の場としても使われています。

さすが芸術の都パリというだけあって、日本の美術館とは異なる光景が広がっておりとても新鮮です。ルーブル美術館を訪れたら、ぜひこの新鮮な感動を味わってみてください。いつもとは一味違う美術鑑賞ができるかもしれません。

ルーブル美術館概要 22年6月現在
・住所:Rue de Rivoli,75001 Paris
・最寄駅:メトロ1番、7番線 Palais-Royal-Musée du Louvre駅
・営業時間:月・水・木・金・土・日 9:00~18:00※入場は閉館の45分前まで
・休館日:火曜日、1/1、 5/1、 12/25
・料金:15ユーロ、オンライン購入は17ユーロ ※ミュージアムパス利用可。18歳以下は無料
ルーブル美術館HP

 

2)オルセー美術館

オルセー美術館

つづいてオルセー美術館(Le Musée d’Orsay)です。こちらは言うなれば「印象派絵画のオンパレード」。印象派が好きであればぜひ訪れたい場所です。

印象派とは、描く対象の印象だけをとらえて表現した絵画を指します。画家モネ(Monet)が描いた「印象ー日の出」という絵を観た批評家が「ボヤけた絵画であり、ただ印象を描いただけ」と酷評したことがきっかけで、「印象派」という名前が生まれたと言われています。

最上階を訪れると、モネ(Monet)ルノワール(Renoir)セザンヌ(Cézanne)など印象派の巨匠たちの名画がズラリ。見飽きることがありません。

私のおすすめは2階にあるゴッホ(Gogh)作品の展示ルーム。ゴッホのフランス滞在記録とも言える作品に出会えます。中でも傑作の一つ「オーヴェール・シュル・オワーズの教会(L’église d’Auvers-sur-Oise)」は観ていて圧巻です。

私はゴッホ終焉の地でもあるオーヴェール・シュル・オワーズに行って実際の教会を観てきましたが、まるでゴッホ絵画のような感動を味わいました。機会があれば、ぜひ当地も訪れてみてください。

ミュージアムショップもぜひ

かつて同館は「オルセー駅」として活躍していました。廃駅となった後、現在のオルセー美術館に生まれ変わったのです。館内5階のミュージアムショップに行くと、その近くに大時計があります。それはまさに駅舎当時の時計台をそのまま残したものです。

ミュージアムショップでは、収蔵作品のポストカードはもちろんのこと、時計台をモチーフにしたグッズなども販売されています。美術鑑賞の合間にぜひ立ち寄ってみてください。素敵なお土産も手に入れることができるでしょう。

オルセー美術館概要 22年6月現在
・住所:1 Rue de la Légion d’Honneur, 75007 Paris
・最寄り駅:メトロ12番線Solférino駅
・営業時間:火・水・金・土 9:30-18:00 木 9:30-21:45 ※入場は閉館の45分前まで
・休館日:月曜日、5/1、12/25
・料金:12ユーロ ※ミュージアムパス利用可。18歳以下は無料
オルセー美術館HP

 

「西洋美術史」と「印象派」

「パリでおすすめの美術館10選」のうち、今回は特に人気のある2館についてご紹介しました。どちらの美術館も名画ばかりのフルコース。歴史と伝統のあるルーブル美術館では西洋の美術史を一望でき、オルセー美術館ではモネやセザンヌなど印象派の名画に出会えます。

そして鑑賞する際は、作品・作家名などもぜひフランス語で覚えてみてください。より一層楽しめることでしょう。それでは、Bonne visite!

執筆 KEIJI
Instagram:@jjs_portrait
note:keiji

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