自己紹介でも書きましたが、私はモロッコを旅して以来アラブ諸国にも興味を持っています。そこで今回はパリにある「アラブ世界研究所」を紹介します。
幾何学模様の窓が素敵な「アラブ世界研究所」
セーヌ川沿いにあるINSTITUT DU MONDE ARAB (アラビア語表記:معهد العالم العربي)は、フランス人の建築家ジャン・ヌーベルによる設計。幾何学模様の窓が素敵です。光を重視した設計になっていて、太陽の出ている日には窓からの光が館内に反映します。コーランの光を賛美する節「Lumière sur lumière…」からの発想だそうです。
ヨーロッパと影響を与え合ってきたアラブ
アラブ圏とヨーロッパは隣接しているため、かねてから相互に影響してきたんでしょうね。地図で見るとよく分かります。
工芸品や民族品を展示
常設展ではアラブ諸国の工芸品、民族品などが展示されています。考古学に興味がある方にもおすすめです。アラブでは8世紀から15世紀に数学や天文学が発展し、科学に大きな貢献をもたらしたんですよ。
私は工芸品に興味があるので、セラミック、タピスリー、民族衣装に見入ってしまいます。生活の隅々に美が行き届いています。
14世紀の刺繍の一部が展示してありましたが、現在見られるものと同じで、伝統が守られているんだな~と驚きました。
ヨーロッパとアラブ圏の橋渡しとなっているこの施設にも、ぜひ寄ってみてくださいね。次回は特別展のレポートをお届けします。
INSTITUDE DE MONDE ARABE の詳細
1 Rue des Fossés Saint-Bernard 75005 Paris
HPはこちら⇒http://www.imarabe.org/
執筆 Saori