フランス コロナ禍でどうなる?パリ祭、ソルド、全仏オープン…

2020.06.05

フランス どうなる?今年のパリ祭、フレンチオープン、ソルド

6月5日(金)、コロナ禍の影響で毎年7月14日にシャンゼリゼ大通りで行われる軍事パレード《パリ祭》は、規模を大幅に縮小して開催されます。世界的に有名な全仏オープンテニス(Roland Garros)は秋に延期予定となり、夏の全国的なバーゲンセール、《ソルド》も日程が変更されました。

 

《軍事パレードなし》のパリ祭、1944年以来初

昨年のパリ祭では、4000人以上の軍人がシャンゼリゼ大通りを行進しましたが、今年は戦後初のパレード中止となりました。

政府の発表によると、今年はコンコルド広場に約2000人の軍人と2500人の招待客を招いて厳かにセレモニーを行い、参加する軍人達は「社会的距離」とって整列するなど、新型コロナウイルス 感染予防措置が取られます。

また、新型コロナウイルス感染拡大のピーク時には1日7000人のペースで感染者が増える中、命がけで治療にあたった医療関係者も招待され敬意を表す予定です。

例年、シャンゼリゼ大通り沿いには多くの人々が参観に詰めかけていましたが、今年は一般客を受け入れるかどうか現段階では決まっていません。

 

6月のソルド、7月からに

フランスでは、競争の平等性を保つため、大きなバーゲンセール《ソルド》(Soldes)の期間を国が指定しますが、今年6月24日〜7月1日に予定されていた夏のソルドは、7月15日〜8月11日に変更されました。

夏のバカンスシーズンにあたるこの時期のソルド開催は異例のことですが、ブリュノ・ルメール(Bruno Le Maire)経済財務大臣(Ministre de l’Économie et des Finances)は、「3ヶ月間ほぼ売上ゼロだった衣料品店などに現在の在庫を通常価格で販売させ、資金繰りを少しでも改善させたい」と、変更理由を述べています。

衣料品店主への事前調査では、ほぼ9割がこの変更を歓迎しています。

しかしながら、ロックダウンの段階的解除により5月11日から食料品店以外の商店が営業を再開していますが、客足の戻りが鈍いうえ、入店者数の制限などを強いられており、売上が思うように上がらないのが現状です。

 

全仏オープンテニス、秋開催予定も…

本来なら今週末に決勝戦が行われるはずだった、ローラン・ギャロスこと全仏オープンテニス(本来5月24日〜6月7日開催予定)は、9月20日〜10月4日に開催日程が変更されました。

しかしながら、世界中のテニスファンが集まるこの一大イベントの開催は、フランスのみならず世界での新型コロナウイルスの感染状況に左右されます。

こういった状況をふまえ、一旦販売した入場券は結局返金されることになりました。

やっと入場券を手に入れたファンの中には、「開催が決まれば同じ席を確保できるのか?」といった質問がSNS上で飛び交っていましたが、主催者側は、「入場券は一旦返金し、開催が確定してから再販売する」と発表しました。

よって、再販売は開催直前になる可能性もあります。

6月21日、音楽祭《フェット・ドゥ・ラ・ミュージック》は別の形で?

1982年に初めて開催され、今では世界的にも有名になった《フェット・ドゥ・ラ・ミュージック》(Fête de la Musique)も、今年は例年のように道端やカフェなどで自由に演奏したり、コンサートを開いたりすることは難しそうです。

自らも新型コロナウイルス に感染したフランク・リエステル(Franck Riester)文化大臣(Ministre de la Culture)は、「当然例年のような開催は不可能だが、何かしらの形で開催する」と発表しましたが、実際どのように行うかはまだ検討中で、近日中に決定されることになっています。

大臣によると、オンラインやラジオ、テレビなどでの発信を大々的に行うことや、地方自治体の判断により小規模のコンサートを開催するなどがアイディアとして上がっているようです。

執筆:マダム・カトウ

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