24日(火)、モンサンミシェルに向かうバスの中で「治安部隊を攻撃する」と告げ行方をくらました男が、逮捕されました。
この事件は、22日(日)早朝、フランス北西部の有名な観光地で世界遺産にも登録されているモン・サン=ミシェル(Mont Saint-Michel)に向かうツアーバスの中で男が「治安部隊を攻撃する」と言う内容の発言を繰り返した、と通報が入ったため、警察が予防措置としてモン・サン=ミシェルを閉鎖したものです。
警察は、防犯カメラなどから犯人の行動を追っていましたが、その後観光客に紛れて行方がわからなくなった為、ヘリコプターを出動させるなど、一時現場は物々しい雰囲気に包まれました。その後、男が武器などを所持していなかったことなどから、同日14時にモン・サン=ミシェルは一般公開を再開しました。
逮捕された男は36歳で、麻薬売買や暴行、電話によるいやがらせなど、これまでに7つの有罪判決を受けていますが、いずれも懲役刑は受けていません。男は日曜日の23時30分に警察の職務質問を受けていましたが、この時点では逮捕はされませんでした。
男は日曜日の朝、イギリスから来た観光客にたいして英語で「警察が娘を連れて行った、奴らはナチスだ」と話していました。その直前には、男が通りで大道芸をしたいという意向を話していて、観光客が「許可が必要ではないか」と答えたところ、急に機嫌を損ね「警察の家族や子供を殺してやる」と述べたということです。
男が使っていた車両からは、大道芸用の道具や衣装が見つかったそうです。
執筆:Daisuke