モンサンミシェルに神社の鳥居?廿日市市との友好の証

2019.08.13

フランス北西部の有名な観光地でユネスコの世界遺産(Patrimoine mondial)に「モン・サン=ミシェルとその湾(Mont Saint-Michel et sa baie)」として登録されているモン・サン=ミシェルの麓(ふもと)に、日本の神社の鳥居が設置されていて、日仏友好160周年を記念して昨年作成されたポスターと同じだと話題になっています。

 

モン・サン=ミシェルと廿日市市

モン・サン=ミシェルがあるル・モン・サン=ミシェル市(Le Mont Saint-Michel)と厳島神社(宮島)がある広島県廿日市市(はつかいちし)は、日仏友好150周年である2009年5月に、観光友好都市(姉妹都市)提携の調印を行い、モン・サン=ミシェル、厳島神社ともに、海に浮かぶユネスコの世界遺産として、観光客の誘致や両国での積極的なPRなどを行ってきました。

ポスターが大きな話題を呼ぶ

昨年2018年、日仏友好160周年を記念して作成された、一つの海にモン・サン=ミシェルと厳島神社の大鳥居が浮かぶポスターは地下鉄の駅構内などに設置され、神秘的で美しいとフランスで大きな話題となりました。

観光友好都市提携10周年

今年の7月9日(火)には観光友好都市提携10周年を記念して、ル・モン・サン=ミシェル市のヤン・ガルトン(Yann Galton)市長と廿日市市の眞野 勝弘(しんの かつひろ)市長が出席し、10周年記念式典がモン・サン=ミシェルで行われました。

 

友好の証に建てられた鳥居

今回、モン・サン=ミシェルの麓に現れた鳥居は、ル・モン・サン=ミシェル市のガルトン市長が、知人で芸術作品の複製の愛好家である大工に要請し、建立されました。当初は7月いっぱい設置される予定でしたが、9月末まで設置される予定です。

サイズこそ違いますが、厳島神社の水上の鳥居によく似たその姿は、日仏友好160周年のポスターそのままのようだと話題になっています。

友好の証にル・モン・サン=ミシェル市側が建立した鳥居の為、厳島神社の御霊を移すことなどは行っておらず、宗教的な意味はありません。

日本からは共通ロゴ

一方、日本からはル・モン・サン=ミシェル市と廿日市市の観光友好都市提携の証として、共通のロゴが贈られ、廿日市市の眞野市長は、「これからも、若い世代に引き継いでいかれることを望む」と述べました。

期間限定のモン・サン=ミシェルと鳥居の神秘的なコラボレーションは9月末まで見ることができます。

関連記事:モン・サン=ミシェル湾と京都の宮津湾・伊根湾が姉妹湾提携 2018.10.09

執筆:Daisuke

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