23日(月)、フレデリック・ヴィダル(Frédérique Vidal)高等教育大臣は、学生闘争による被害額は、パリのトルビアック(Tolbiac)で20~30万ユーロ(およそ2640万円~3960万円 1ユーロ:132円計算)に上り、フランス全土で被害総額は、100万ユーロ(およそ1億3200万円)を超えると発表しました。
今回のこの学生闘争は、今年の2月に可決された大学生の学業成功と進学指導法ORE(loi Orientation et Réusitte des Étudiants)、通称ヴィダル法(loi Vidal)に反対する学生が大学を占拠していたものです(詳しくは4/13の「フランス学生闘争、ソルボンヌ大学で集会中の学生200人強制退去」をご覧ください)。パリ13区のトリビアックでは、先週の金曜日(20日)の朝、機動隊が構内に突入して力づくで解散させました。
フランス南部のモンペリエ(Montpellier)のポール・ヴァレリー(Paul-Valéry)大学の学長は、「少なくとも30万ユーロ(およそ3960万円)の損害が出ているだろうと述べました。同じくフランス南部にあるトゥールーズ(Toulouse)のジャン・ジョレス(Jean Jaurès)大学では、数年前におよそ300万ユーロ(およそ3億9600万円)をかけて改築したばかりで、被害額は把握できていなとしています。
ヴィダル大臣は、今回のこの損害が誰によって引き起こされたものなのかはっきりさせる必要がある、と述べています。
今回の損害の補てんには国民の税金があてられることは必至で、今後も大きな議論を呼びそうです。
執筆:Daisuke