マクロン大統領 庭師希望の若者へ「レストランや建設業なら仕事見つかる」に批判噴出

2018.09.18
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ヨーロッパ文化遺産の日で、エリゼ宮(大統領府/Palais de l’Élysée)が一般に公開されていた15日(土)午後、エリゼ庭園(les jardins de l’Elysée )を訪れていた園芸家志望で現在求職中の若者に対して、エマニュエル・マクロン(Emanuel Macron)大統領が「レストランやカフェ、建設業などの求人の高い職種ならば仕事はすぐに見つかる」とアドバイスしたことに対して、批判が噴出しています。

 

経緯

毎年9月の第3週の週末は、ヨーロッパ文化遺産の日で、普段は立ち入ることのできない歴史的な建造物や美術館が見学出来るほか、普段は入場料が必要な施設が無料、もしくは割引料金で入場することができます。

15日、ヨーロッパ文化遺産の日で一般に公開されていたエリゼ宮で、マクロン大統領は訪れていた人々と交流し、寄せられる質問や要望などに応えていました。

若者とのやり取り

その際、園芸家で現在求職中のジョナタン・ジャアン(Jonathan Jahan)さん(25歳)と言葉を交わし、「職業安定所(Pôle Emploi)には登録しているか」と訪ねたところ、「私は履歴書や動機書を何通も送っていますが、なんの役にも立ちません」と答えました。

続いて「どの分野で働きたいのか」との問いに「基本的は私は園芸家で、市役所などあらゆるところに送っていますが、雇ってくれません」と回答するジョナタンさんに対して、マクロン大統領は「もしあなたにやる気と意欲があるなら、ホテル業界、カフェ、レストラン、建設業であれば、私が行くところで『求人をしていない』などと言っている場所は一つもない」と語気を強めました。

更に「ホテル、カフェ、レストラン、私が道を渡っていたとする、私はあなたにそれ(仕事)を見つける、彼らは準備ができている人が欲しいだけだ」と続けます。

食い違う双方のやり取り

ジョナタンさんは「それはわかっています。ただ、私は履歴書を送っていますが、彼らが私を呼ぶことは一度だってないんです」と、彼が現在おかれている状況に対しての答えがないことを主張します。

それに対し、マクロン大統領は「例えばモンパルナス(Montparnasse)へ行ってみなさい。カフェやレストランがたくさんある。率直に言って、確実に2軒に1軒は求人をしているはずだ」と述べました。

 

若者の現状をまったくわかっていない、と批判が噴出

このやりとりが報道されると、マクロン大統領に対して「若者の現状がまったくわかっていない」「フランスの現状とはかけ離れている」と批判が噴出しました。

また、ジョナタンさんは「彼は、私たちや彼と同年齢の人と同じ立場で考えることはできない」と批判し、「彼は完全に的外れだ。未だにケアベア(クマのキャラクター)の世界にいる。大統領だけど、失業者に対して取り組んでいない」と続けました。

 

擁護する意見も

政界からも今回のマクロン大統領とジョナタンさんのやり取りは、的が外れている、話を反らしている、と批判が相次ぎましたが、共和国前進(La République en marche)の代表で政府報道官のクリストフ・カスタネ―ル(Christophe Castaner)氏は、テレビのインタビューに対し、マクロン大統領が失業者を粗末にしたという批判は間違っていると述べました。

更に「大統領が言ったことは間違っているのか?モンパルナスでは求人があることは確かだ」と続け、マクロン氏を擁護しました。

支持率低迷が叫ばれているマクロン大統領ですが、市民の声は果たして大統領へ届いているのでしょうか。

執筆:Daisuke

 

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