イスラム国に加勢したフランス人戦闘員およそ130名 シリアから送還

2019.01.30
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29日(火)にフランスのメディアが、過激派テロ組織イスラム国(ISISもしくはISIL/仏:Etat Islamique)に加勢するためにシリアに渡ったフランス人戦闘員およそ130名が、数週間以内にフランス本国へ送還される、と報じました。

 

初の大量送還

報道によると、イスラム国の戦闘に加勢するためシリアへ渡り、その後イスラム国と共に戦闘に加わった、イスラム国に接触した、もしくはテロ行為に加わったとされ、その後シリア軍に拘束されたおよそ130名の男女を、数週間以内にフランス本国へ送還させる、とのことです。

これまでにも、イスラム国に戦闘員として加わるために渡航した人は、随時フランスへ送還させていましたが、今回のように130名もの人数を一斉に送還するのは初めてのことです。

送還されたものは刑務所へ

クリストフ・カスタネ―ル(Christophe Castaner)内相は、テレビのインタビューで「フランスへ送還されたものは刑務所へ入ることになるだろう」と述べ、更に「送還されたものは全員、裁判にかけられ、裁判官の判決に委ねられる。裁判官は刑務所へ送ると判断するだろう」と語りました。

アメリカがシリアから撤退

アメリカのトランプ大統領は、昨年の12月19日に、イスラム国を撃破したとして、アメリカ軍のシリアからの撤退を表明しました。

今回の大量送還は、アメリカがシリアから撤退した際、シリア国内の情勢が更に不安定になり、拘束されている多くのフランス人イスラム国戦闘員が釈放もしくは脱走することが考えられ、それを防ぐために事前に本国へ送還する為のものです。

 

既に500名のフランス人イスラム国戦闘員が収容

現在フランス国内の刑務所には、およそ500名の元イスラム国戦闘員、もしくは戦闘に加担、イスラム国に接触したとされる者が収容されています。

裁判前の一時的な拘留、既に有罪判決を受けて収容されている者などが集められています。彼らが収容されている刑務所は完全に隔離された場所に設けられていて、外部との接触が一切遮断されている為、宗教的な勧誘や先導が出来ない仕組みになっています。

また、刑務所には心理学者、教育学者、イスラム教指導者そしてカウンセラーがチームを組み、収容者の再教育を行い、再び過激派の思想に染まってしまわない態勢がとられています。

 

イスラム国の思想に染まったものを送還させることへの懸念

シリアへ渡った者の中には、戦闘に加わっただけでなく、捕虜の処刑に携った者など、残虐な行為を行っている者も多く、彼らを再びフランスへ送還させることを懸念する声も聴かれます。

今回の130名の送還には航空機が使われ、送還にかかる費用には税金が当てられます。

イスラム国の思想に染まってしまった彼らは、再び通常の生活を送ることは出来るのでしょうか。

執筆:Daisuke

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