映画館では字幕は一般的ですが、演劇やミュージカルと言った舞台作品では字幕が付けられていることは非常にまれです。
オペラ・ガル二エ(Palais Garnier)には多くの外国人観光客やオペラファンが訪れている一方、ミュージカルや演劇、トークショーなどは、言葉が大きな壁となっているため、外国人観光客の数は多くありません。言葉の壁を取り払い、外国人観光客にも気軽に舞台を楽しんでもらうため、パリの舞台を紹介している団体、Theatre in Parisが、AR(拡張現実)機能を用いて舞台と字幕を同時に楽しめるメガネを開発しました。
このARメガネによって、外国人でも気軽にパリの舞台が楽しめるようになると期待されています。字幕は6か国語から選ぶことが出きます。
また、オペラでは現在でも英語・フランス語などによる字幕がついています。しかし、通常字幕は舞台上部か両端に表示されることが多く、観客は字幕と舞台を交互に見なければいけません。しかしこのARメガネを用いると、舞台の前方に字幕が浮かび上がるため、視野を移動させる必要がなく物語に集中することができます。
来年6月から公演が始まるドニゼッティ作曲の「ドン・パスクワーレ(Don Pasquale)」でこのARメガネが提供される予定です。
舞台の前方に字幕が浮かび上がるARメガネ、是非使ってみたいですね。
執筆:Daisuke