今回もフランス語の面白いところをご紹介したいと思います。
詳しく言えば、先日「“安い“はフランス語で何というの」と聞かれたことをきっかけに、この度日本語にあるのにフランス語に無い形容詞について述べようと思います。
不思議なことに…
さて、不思議ではないでしょうか。フランス語では(値段が)「高い」があるのに「安い」はないし、「深い」があるものの「浅い」もありません。
なぜなのかは知りませんが、気になってしょうがなかったので、これらの言葉について調べたことがあります。
昔は「安い」はあった
「安い」に関しては、現代フランス語にはないですが、昔はあったということが分かりました。
「高い」は「cher」というのに対し、「安い」は vil (ヴィル)というふうに言えました。実はその言葉は今でも慣用句や諺に残っています。
J’ai acheté ça à vil prix. (訳:それを安く買った)は今も言えます。
(編集部注)vil/e:[文]卑しい、下劣な à vil prix 非常に安く、捨て値で
※C’est vil ! というと「それは下劣だ!」という意味になりますので、注意しましょう。
使ってみてください
少しばかり古風に聞こえるので滑稽な印象が生じますが・・・むしろそれがいい時がありますね。機会があればどうぞ使ってみてください! フランス人は聞いたら必ずビックリしますよ。
執筆 Matthieu
※上記の日本語はMatthieu先生が書いたものに一部修正を加えたものです。
日本語が堪能なMatthieu先生は、レッスンでも日本語可能です。ぜひ一度お試しください。(スタッフ)