最も美しい町のひとつ南西仏〜Pujols〜

2013.06.04
花で飾られた素敵なお宅

今回はフランス南西部の様子をご紹介をしたいと思います。「Pujols」という「フランスで最も美しい町」の1つに指定されている町です。

 

中世の素敵な町

 Pujolsの町並み

Pujols(Lot et Garonne県)は、なだらかな丘の上にひっそりと佇む小さな中世の町。建物一つ一つの石に歴史が感じられるとても素敵な町です。小高い丘から一望できる田園風景色は何度見ても心が和みます。夏には多くの観光客が訪れます。

さてさて、この辺りでは「Vide grenier」 = ヴィッドゥ・グルニエ「屋根裏部屋を空っぽにする!」と称した「蚤の市」が頻繁に立ちます。具体的にどういうものかと言いますと、要は「屋根裏在庫処分」、つまり使わなくなったものを安い値段で売りますよ、という催しなのです。

各イベントに前もって登録さえしておけば誰でも気軽に参加できるので、家族やお友達同士で仲良くスタンドを立てる素人の方はもちろん、半ばプロの方もいて顔ぶれは様々です。各スタンドでは一般にどういう物が売られているのでしょう?まさに何でもアリです(苦笑)珍しいアンティーク家具から、食器類、電化製品、子供用品、おもちゃ、本、はたまた「こんなの買う人いるのかしら?」と思われるガラクタ品まで、ピンきり!いずれにしても共通して言えるのは、

「古くなったけれどまだ使えるものは捨てずに、大切に使おう!」

という精神。古い物の良さを解し、修理してでもとことん使う!というフランス人のエスプリがひしひしと感じられます。使い捨ての時代、こういう感覚が今でも受け継がれているのは素晴らしいですよね。

Pujolsの「蚤の市」

さて、ここからはPujolsで行われたVide Grenierの様子を写真でご紹介致します。

鋳鉄製のガーデニング用品
鋳鉄製のガーデニング用品

アンティーク家具・銅製のお鍋
アンティーク家具・銅製のお鍋

自宅で採れたであろう「野菜」や「果物」を売っている人も!!

蚤の市の野菜

こちらは「鐘」!いったいどんな方が購入するのでしょうか・・・。

蚤の市の骨董品

おばあちゃまと女の子が参加していたスタンドで見つけたコレ、何だと思いますか?

馬の首飾

実は、「collier de cheval」=馬の首飾(首環)なんですって!初めて見ました。おばさま曰く、「日曜日の特別なお祭りのみに使われた、貴重な馬用首飾り」なのだそうです。これは希少価値が高い、ということなのでしょうか?ちなみに私は、鋳鉄製のドア飾り(下の写真)を購入しました。

鋳鉄製のドア飾り

 

あとがき

皆さまいかがでしたでしょうか?vide grenierを通し、「物を大切にする」フランス人のエスプリ、垣間見ていただけましたでしょうか。写真を通してのどかで雄大な南西仏の雰囲気をほんの少し味わっていただけたのではないかと思います。
この辺りはまだ観光客にあまり知られていない場所ですが、自然豊かな美しい地方です。皆様も機会がありましたら是非訪れてみてくださいね。

執筆 Miki

 

 

オンラインフランス語学校アンサンブルアンフランセは、プロの講師によるマンツーマンのスカイプレッスンが1回1500円~受講できます。いつでもどこでも手軽に受講できる利便性と生徒一人一人にカスタマイズされた質の高いレッスンが好評です。→フランス語無料スカイプ体験レッスンはこちら メールマガジンであなたのフランス語学習をサポートする情報をお届けします。フランス語メールレッスン