気品あふれる街
皆さんが一番好きなフランスの街はどこでしょうか。どの街もそれぞれ素敵で魅力的だと思いますが、わたしが一番に挙げるとしたらボルドー（Bordeaux）の街が浮かびます。
初めて訪れたのは2013年、今から２年前のことです。Lune de miel（ハネムーン）でフランスとスペインを周遊した際、最初に訪れたのがボルドーでした。
ボルドーといえば「ワイン」という方も多いと思いますが、パリよりもこじんまりとしたその街並みには気品が溢れ、車を小一時間も走らせれば海に出会える魅力的なところです。
おすすめはピラ砂丘
そしてボルドーを訪れたなら一度は訪問してほしいのが、ピラ砂丘（La Dune de pilat） 。ボルドーに住む友人に連れて行ってもらったのですが、そのスケールはまさに圧巻です。ワインだけではないボルドーの魅力をぜひ体験してみてください。
パリからボルドーへの行き方は？
ボルドーへはパリから飛行機、またはTGVでもアクセスが可能です。わたしは２回訪問し、１回目は飛行機で２回目はTGVを使いました。
ボルドーはTGVの駅と空港間に距離があります。連絡バスもありますが、滞在先へのアクセスやシャルルドゴール空港におけるトランジットの時間などを事前に確認して、いずれかを選択するとよいでしょう。
パリからボルドー行きのTGVに乗る場合はモンパルナス駅からの出発が多いです。停車駅の多いもの少ないものいろいろなタイプがあり、所要時間がけっこう異なります。
シャルルドゴール駅からもTGVの乗車が可能ですので、案外便利です。わたしは空港から乗車してボルドーまで約４時間だったと思います。12時間のフライト直後に長い電車の旅…少し抵抗もありましたが、車窓を眺めているとあっという間に到着してしまいました。
最短３時間でますます身近に
日本では東京～大阪間の距離を少しでも縮めようと、日々技術革新が行われています。それと同様に、パリ～ボルドー間でも幾度も時間短縮が試みられているようです。
現在、TGVのパリ～ボルドー間の所要時間は最速で約３時間。それもあってか「最近ボルドー郊外の不動産が高騰している」と滞在先の方からうかがいました。週末をボルドーで家族と過ごし、平日はパリのアパートに滞在して働く。そういうスタイルのリッチなパリジャンが増えているそうなのです。
自然に触れ合える街
日本でもそうしたスタイルは増えてきているように思います。平日は都会で仕事をして、休日は自然の中で心身を休める。「自然欠乏症」という言葉があるくらい、現代人には自然と触れ合う時間が欠如しているといわれます。日本でもフランスでも、人々が欲しているものは変わらないのかもしれないな、と考えさせられました。
執筆 Makinne
