南仏の観光地 〜Hyèresイエール〜

2013.06.04
イエール中心地

今回は南フランス Hyères イエールをご紹介いたします。地中海沿岸、フランス最南端に位置する人口5万5千人の観光地。年間日照日数はなんと300日を誇ります。

 

ヤシの木が印象的なイエール

椰子の木

正式名称はHYERES LES PALMIERS、その名の通り街中いたるところにヤシの木が見られ、その数なんと7千本!

ポルト・マスィオン

イエール旧市街入口、ポルト・マスィオン Porte Massillon

タンプル騎士団の塔

イエール旧市街広場、タンプル騎士団の塔 Tour Templiers

 コート・ダジュール

イエールが栄えたきっかけは、その昔19世紀後半。ディジョンの作家ステファン・リエジャールがイエールのビーチを訪れた際、その藍の美しさに魅せられ、故郷ディジョンのワイン街道コート・ドール Côte d’Or(黄金の丘/秋、ぶどうの葉が黄金に色付く様子から)になぞらえてコート・ダジュール Côte d’Azurと命名。著書を出版し「コート・ダジュール」の名前を広めました。その流れを受け20世紀初頭、太陽を求めたイギリス人貴族が一大リゾート地を作ろうと鉄道をひきました。

現在ではニースがコート・ダジュール中心地とされ、有名なプロムナード・デ・ザングレPromenade des Anglais(イギリス人通り)に至ったのです。その後も発展を遂げるイエール中心地では、当時のイギリス人貴族が行った町興しの名残を高級ホテル跡やカジノに見ることができます。

イエール中心地02

現在もイエールには毎年ヨーロッパからの観光客が絶えず、春のイースター祭PAQUES、夏のヴァカンス、秋の万聖節TOURSSAINTと節目づけては大勢の観光客が訪れます。

5月のジアン半島1900年祭り

5月のジアン半島1900年祭り

4月のカーニバル4月のカーニバル

イエールの自然保護

観光地として発展する一方、自然保護にも力を注ぐイエール。アルマナール Almanarre 海岸では紀元前4世紀に繁栄したオルビア遺跡群 Le site archéologique d’Olbia を見ることができます。半島に現在も残る旧塩田サラン・ディエール Salins d’Hyères は自然保護地区とされ野生フラミンゴが年間を通して生息。フランスで野生フラミンゴが見られるのはカマルグとイエールのみ!とイエール市長は熱く語ります。

岩場のさかな

岩場は魚たちのかっこうの住処。アルマナール海岸は毎年ウィンドウ・サーフィンやカイト・サーフの世界大会が行われることでも有名です。

*アルマナール Almanarre 海岸へのアクセス方法*
Hyeres Gare Routiere(イエールバスセンター)より39番のバスでAlmanarre(アルマナール)下車。

連絡船で美しい島々へ

そしてイエール市には黄金の島々 Les Iles d’Or と呼ばれる3つの島があります。

ポルクロ-ル PORQUEROLLES
ポール・クロ PORT-CROS
ルヴァン LEVANT

これらの島へは連絡船で最短20分で行くことができます。

特にポルクロ-ル島はゴダールの『気狂いピエロ』の舞台となった美しい島。海底まで国立公園の保護区域に指定され、ひとたび潜ればそこはまさに竜宮城。ため息がでる美しさを是非その目で見てください。
またポール・クロ島は『グラン・ブルー』の一部が撮影された島でもあります。
注意すべきはルヴァン島。ヌーディストの島なので訪れる場合はそのつもりで。

ポルクロ-ル島の海岸から

ポルクロ-ル島の海岸から

 

あとがき

私はヌーディストではないのでルヴァン島へ行ったことも無ければ写真も有りませ~ん。興味のある方、ぜひご自分の目でお確かめください!

執筆:Ayako

 

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