本日はノルマンディ地方の海辺の街カブール(Cabourg)をご紹介します。フランスの有名な作家 マルセル・プルースト(Marcel Proust)の代表作である『失われた時を求めて(À la recherche du temps perdu) 』にも登場する歴史的な魅力とビーチリゾートの魅力を併せ持つ素敵な街です。
まずはビーチ(la plage)へ
カブールのビーチは、周辺の街の数あるビーチの中でも特に広くて美しいため、地元の人たちにも大人気です。干潮時は、海まで10分以上歩かなければたどり着けないほど広大な砂浜となります。
夏の間は海水浴やビーチバレー、潮干狩りなどのアクティビティのほか、ジェットスキーやヨットなどのマリンスポーツを楽しむ人で賑わいます。日本ではなかなか見かけない ランドヨット(Le char à voile)も盛んです。ランドヨットは車輪とペダルの舵がついた車体にマストと帆がある「陸上ヨット」のような乗り物で、子供から大人まで気軽に楽しめます。カブールの広いビーチでのランドヨットセーリングはきっと素晴らしい思い出となることでしょう。
ビーチ沿いには広い遊歩道が続き、犬やベビーカー連れのファミリーをはじめ多くの人たちが、のんびりと散策を楽しんでいます。歩くのに疲れたら水平線を見ながら休憩できるように、遊歩道沿いにベンチがいっぱい並んでいるのも嬉しい限りです。
ぜひ宿泊したいグランド・ホテル(Le Grand Hôtel Cabourg)
ビーチの遊歩道沿いに、19世紀末に建設された豪華な5つ星ホテルがあります。ホテルの前の広場から放射線状に道が広がり、カブールの街のシンボルのような存在です。
ベルエポック(Belle époque)様式のまるで宮殿のような建物は、外観はもちろんのこと、玄関には巨大なシャンデリアが飾られ、ロビーや部屋など内部のすべてがとても豪華な装飾です。
グランドホテルは、フランスの作家、マルセル・プルーストがここに滞在して執筆活動をしたことでも知られています。ホテル前のビーチ沿いの遊歩道はプロムナード・マルセル・プルースト(Promenade Marcel Proust)という名称で、ホテル前にはマルセル・プルーストの銅像が飾られています。
レストランや部屋、スパから見える海の景色は素晴らしく、カブールに滞在する際はぜひ宿泊してみたいホテルです。(公式サイトはこちら)
カジノにチャレンジ
日本人にはあまり馴染みのないカジノですが、フランスの観光客が集う街には、必ずと言っていいほどカジノ(le casino)があり、カブールにもグランドホテルの並びにとても立派なカジノがあります。ギャンブルだけでなく、いろいろなエンターテインメントを楽しめる、観光客に人気のスポットとなっており、カジノ内のレストランやバーはビーチ沿いで夜のひとときを楽しめる場所として賑わっています。
カブールに滞在した際は、日本でなかなか体験できないカジノにチャレンジしてみるのは、いかがでしょうか?
まとめ
カブールへ電車で行く場合、まずはパリのサンラザール駅から2時間ほどのドーヴィル(Deauville)駅へ。ドーヴィル駅でローカル線に乗り換えます。そしてドーヴィル駅からカブール駅までは約30分、車窓に美しい緑の湿地や海岸線が広がり、きっと楽しい電車旅となることでしょう。
ぜひフランスのビーチリゾートライフを楽しんでみてください。
執筆者 : YUBO