フランスでは、各国に対してニックネームを付けているのをご存じでしょうか? 例えば、フランスはヘキサゴン( l’hexagone )と呼ばれています。これは、国の形状の六角形が語源となっています。では、どうして各国に対してニックネームが使用されているのか? また、どのような場面で使われてるのでしょうか? 今回は、フランスで使われている各国のニックネームについてレポートします。
国のニックネームを頻繁に耳にする場面とは?
フランス語は同じ言葉を繰り返し使うことをあまりしません。そのような理由から、同じ言葉を別の表現を使って表すことがとても多く、国のニックネームも同じ理由で使われています。
例えばテレビのニュースや新聞の記事では、頻繁にこの手法が使われています。日頃から意識して見聞きしてみると、よく使われる国のニックネームがだんだんわかってきて面白いですよ。
またスポーツの中継でもよく耳を傾けてみると、レポーターが話している言葉で言い換えの表現に気がつくこともあります。言葉遊びとまではいきませんが、表現を豊かにするために、ニックネームの役割は大きいといえるでしょう。
各国のニックネームには意味がある!
フランス人もよく使われる国のニックネームは知っていますが、全ての国について把握しているわけではありません。各国につけられているニックネームは、地理的な理由、歴史的背景などによって異なります。いくつか例を挙げてみましょう。
イタリア | La Botte 長靴 |
南アフリカ | La Nation Arc en-Ciel 虹の国民 |
モンゴル | Pays du Ciel Bleu 青空の国 |
タイ | Le pays du Sourire 微笑みの国 |
マダガスカル | L’île Rouge 赤い島 |
イタリアの”ブーツ”や”微笑みの国”という表現は、日本でも使われることがありますね。では、日本のニックネームはというと…
・日がいずる国 ( Le pays du Soleil levant )
・列島 ( l’Archipel )
太陽が昇る国。フランスからだと日本は地理的には東に位置しますし、国旗の日の丸も連想させるのでしょうね。日本の場合、イメージしやすく優しいニックネームになっています。
ちなみに、アメリカのニックネームはサムおじさん( Oncle Sam )です。1812年の英米戦争で兵士たちの物資箱に書かれていたUnited Statesを意味する”US”を、冗談でアンクル・サムと訳したことが由来だそうです。実際アメリカでも星柄のシルクハットと縦縞のズボンを身に着けた紳士のイメージが、風刺画などで擬人化されたアメリカとしてアンクル・サムが紹介されています。
各国に付けられたニックネームにはどのような意味があるのか、それぞれの違いを知るのもおもしろいのでぜひ調べてみてくださいね!
国のニックネームを使うときの注意点!
各国のニックネームは、レポートやプレゼンなどで発表するときに使用することもできますが、注意点があります!国のニックネームを書くときは、大文字で始めるというルールがあるので忘れずに!
まとめ
この様な表現を日常的に使う機会は少ないかもしれませんが、フランス語の文章に幅と深みが加わりますのでフランス語を勉強中の方は知っておくといいかもしれません。またその国をよく知らなくても、ニックネームから想像するのも面白いと思います。
執筆 YUKO