今回は外国人がフランスに住む際に必要不可欠なカード、滞在許可証 (le titre de séjour)について触れたいと思います。
新しい移民政策に注目
新大統領のFrançois HOLLANDEを筆頭に Le Changelment という新しい風をフランス政治界に次々と吹き込んでいる現社会党政権。大統領選挙中には様々な公約を掲げ、念願の政権交代を実現した今、どうやってそれらを果たしていくのかが最近の見所となっています。
その中でも注目したいのが、私たち日本人にも関する大重要事項である移民政策!!
この件に関してHOLLANDE内閣の新内務大臣、Manuel VALLS氏がつい先日新しい声明を発表しました。新内閣で数少ない(?)イケメン大臣の一人。とはいえこの写真は何だか険しい顔ですね;;
フランスには”SANS PAPIER“(紙無し)と呼ばれ、正式な滞在許可書を持たずに生活している、所謂不法滞在者が山のようにいます。そしてここ数年のフランスでは、彼らをどうすべきか(国外追放?全員を合法滞在にするか?)が問題になっているのです。
このマニュエル氏曰く、
「今後も大幅に移民が増えることはないし、不法労働者全員の滞在を合法と認めるわけでもない。ここ数日のうちにより具体的な案を提出するつもりだ。ただ、今現在”不法滞在者”というレッテルを貼られている人たちが合法的にフランス国内に滞在できるようになるには、ある一定の条件を満たしていなければならない。」
要は、フランスは基本的には寛容な国。だから闇雲に不法滞在者を追い払ったりはしませんよ。でもタダでは受け入れませんよ、ということでしょうか。
そして気になる「ある一定の条件」とは・・・
1、最低5年以上のフランス滞在
2、仕事を持っていること(これから仕事を長期間しますという証明書でも良いらしい)
3、子供がフランスで教育を受けている
ことだそうです!
でもこれだと、無職で独身の人は困っちゃいますね><; とはいえ、これは概ね日本人にとっては朗報ではないでしょうか?!というのも今現在、入国後最初に受け取れる滞在許可証の有効期限は1年となっており、毎年期限が切れる前に担当機関へ足を運んで許可証の更新をしなければなりません。
待ち時間が毎回異様に長いし必要書類は多いし、その場で必要書類のリストに無い別の書類を突然要求されたりと、何が起こるかわからないので毎回ひやひやです。
そして今回、あくまでもまだ提案の段階ですが、2013年を目標に3年更新の滞在許可証を作るようなのです!
あとがき
これで外国人の私たちも少しは安心してフランスに住めます♪(留学生も3年許可証の対象となっているかはまだ不明ですが…)
ともあれこれを実行に移すためには既存の法律を変えないといけないので、まだまだ時間はかかりそうです。
執筆 Yuki