フランス 9つの地域圏でインフルエンザ「蔓延」

2022.12.08

 風邪

12月7日、フランス公衆衛生庁(Agence nationale de santé publique(通称Santé publique France))は、フランスの9つの地域でインフルエンザが「蔓延(épidémique)」状態にあると発表しました。

 

インフルエンザ早くも流行

フランス公衆衛生庁による12月7日のレポートでは、11月28日から12月4日にインフルエンザが「蔓延」しているとして、7つの地域が追加されました。

前回のレポート以前からすでに言及されている地域を合わせると、フランスの東半分が赤色に塗られています。
・オーベルニュ・ローヌ・アルプ(Auvergne-Rhône-Alpes)
・ブルゴーニュ・フランシュ・コンテ(Bourgogne–Franche-Comté)
・サントル=ヴァル・ド・ロワール(Centre-Val de Loire)
・グラン・エスト(Grand Est)
・イル=ド=フランス(Ile-de-France)
・オー=ド=フランス(Hauts-de-France)
・プロヴァンス・コート・ダジュール(Provence-Alpes-Côte d’Azur)地方
・(前週以前からリスト入リ)ブルターニュ地方(Bretagne)
・(前週以前からリスト入リ)ノルマンディー地方(Normandie)
・(海外県)マイヨット(Mayotte)
・(海外県)マルティニーク(Martinique)
・(海外県)レウニオン(Réunion)

この他にも、「蔓延の前段階」(地図の黄色い部分)には、コルシカ島(Corse)、ヌーヴェル・アキテーヌ(Nouvelle-Aquitaine)、オクシタニー(Occitanie)、ペイ=ドゥ=ラ=ロワール(Pays de la Loire)が入っており、注意が喚起されています。

入院数は倍増

フランスでは全世代で入院数が増えており、11月21日から27日のデータよりも1週間でほぼ倍増した(137名→291名)とのことです。とくに65歳以上の高齢者の入院が多く確認されています。

A型の流行

現在のところ、インフルエンザのうちA型の患者が多いということです。

 

3つの打撃

フランス公衆衛生庁は、高齢者などインフルエンザにかかるリスクの高い国民に対し、できるだけ早い時期にワクチンを打つことを推奨しています。

インフルエンザだけでなく、コロナウイルスや細気管支炎にも注意が必要という状況は、ここ十年来はじめてということです。

執筆あお

参照 フランス公衆衛生庁 HP

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