映画館、観劇、コンサートなしの1年、フランス人の3人に1人が《元気ない》

2021.03.09
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文化活動停止でフランス人の3分の1が元気ない

3月9日(火)、昨年3月から約2ヶ月行われた最初のロックダウンから約1年、現在も夜間外出禁止が実施され、人の集まるコンサート会場、劇場、映画館、美術館や博物館の閉鎖であらゆる文化活動が停止しています。そのため、自宅でも楽しめるライブ配信などのオンライン需要が激増していますが、長引く「楽しみの制限」でフランス人の元気はなくなる一方の様です。

 

「元気ない」フランス人、1年前の3倍に

文化活動に関するアンケート調査を受けたフランス人1万人のうち、3人に1人が映画館、劇場、ライブハウスなどで行う文化活動の休止で精神的な影響を受け、「元気がない」と答えています。

この数字は、コロナ禍が始まった1年前は10人に1人でした。

これらの文化活動は、昨年夏の短い間にいったん再開した後、感染再拡大で「人の集まる場所」が閉鎖されたことから、昨年は結局1年のうち約半年間の休止を余儀なくされ、現在も再開の見通しは立っていません。

 

映画館の閉館がフランス人には一番辛い、《閉まって最も困る場所》で3位

人が集まるカフェ、レストランの営業禁止に加え、スポーツジムやプールも閉鎖されており、フランス人はあらゆる「楽しみ」を奪われている状況が続いています。

フランス人に最も身近な文化施設は映画館で、社会的地位や収入にかかわらず多くの人が利用しています。

アンケート調査によると、閉まっていて最も困る場所として、1位は商店、2位にカフェやレストランが上っていますが、3位に「映画館」が入っているところを見ると、「シネマ」(映画館)がフランス文化としていかに生活に根付いているかがわかります。

文化にお金を使っているのは金銭的に余裕のある中間層(管理職以上)以上や、学生、年金生活者で、しかも大都市に住む人ほど文化活動に勤しんでいることが調査で明らかになっています。ただし、映画館に関しては収入にかかわらず幅広い層のフランス人が利用しています。

2回目のロックダウンで、オンラインカルチャーの新規消費者が「定着」

ロックダウンにより家に居る時間が長くなったことから、文化活動を消費する新しい層が増えています。アンケートに答えた人のうち19%は、以前は映画館にも劇場にも美術館にも行っていなかったものの、ロックダウンを機にオンラインで映画や音楽を楽しみ、解除後も続けています。

昨年3月からの最初のロックダウンでは、「映画館やコンサートが再開するまでの間」オンラインで楽しむ人がほとんどでしたが、10月末からの2回目のロックダウン以降、オンラインでカルチャーを楽しむ人は41%と前回の2倍になり、そのうち37%がロックダウン後も続けると答えています。

この41%における人々のうち28%は、ロックダウン以前にオンラインで文化消費をしていなかった人達で、特にオンラインに不慣れだった年金生活者や、劇場などの文化施設が身近にない地方の若年層が多く含まれます。

 

ライブ配信で《アーティストに活動の場》、フランス人の15%が「有料でもいい」

オンラインコンテンツの配信が盛況ですが、最も人気があるのはコンサートなどの無観客ライブ配信とリプレイで、フランス人の41%が利用しています。

ライブ配信にはかなりの費用がかかりますが、パリのフィルハーモニー(Philharmonie de Paris)は、「アーティストに働いてもらう場」が必要だと積極的に行っています。

次に人気があるのは美術館や博物館の「バーチャルビジット」で、14%の人が利用しています。

多くのオンラインコンテンツが無料という中、フランス人の15%は「有料でも利用する」と答えています。

執筆:マダム・カトウ

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