フランス エコ対策でレジのレシート削減案 

2019.11.14

フランスレシート削減

11月14日(木)、フランス政府はエコロジー対策の一環として、レジで渡されるレシートの金額が10ユーロ未満の場合、自動的な配布を禁止する法案を検討すると発表しました。レジでのビニール袋配布禁止に続き、環境対策の強化を目指しています。

 

2020年2月1日より、10ユーロ未満が対象

政府の発表によると、来年の2月1日よりまずは10ユーロ未満という小額の買い物時に、レシートを自動的に配布することが禁止されます。ただし、買い物客が希望すればレシートを出すことは可能です。

今回の目的は、レシート紙のような些細な物でも、環境への影響があることを消費者に周知してもらうことです。また、レシート紙に含まれる成分が健康に害を与える可能性も否定できないことも、レシート発行の削減を後押ししています。

 

2021年には20ユーロ未満、22年には30ユーロ未満

政府はレシートの発行禁止対象となる金額を、当初の10ユーロから次第に引き上げ、2021年1月には20ユーロ未満、2022年1月には30ユーロ未満を目指しています。

今回の法案を最初に提議したのは、与党共和国前進党(LREM : La République En Marche !)の議員、パトリシア・ミラレス(Patricia Mirallès)氏です。

ミラレス氏の案は政府の支持を得て、レシート削減対策はまず「流通経済修正法案」として、国会の《持続可能な発展》委員会にて審査された後、12月5日以降国会の本会議にて協議されます。

政府はこの機会に、国民の関心を喚起するためのキャンペーンを行うことも予定しています。

ちなみに、フランスでは税込み金額が25ユーロ以下の売上に対し、レシートを渡す義務はありません。

環境にも身体にも悪影響を及ぼすレシート削減の効果が期待されます。

執筆 : マダム・カトウ

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