1日(月)、パリの17区にある高級レストラン、メゾン・ロスタン(Maison Rostang)の地下のワイン貯蔵庫から150本以上の高級ワインが盗難にあいました。被害額は推定40万ユーロ(およそ4,860万円/1ユーロ:121円計算)~60万ユーロ(およそ7,290万円)に上るとみられています。
メゾン・ロスタン Maison Rostang
パリの17区、凱旋門(Arc de triomphe)から徒歩10分ほどの距離にあるメゾン・ロスタンは、1978年にミシェル・ロスタン(Michel Rostang)によって開かれ、開店から2年後の1980年にミシュランガイドの二つ星を獲得し、以後二つ星を維持しています。2008年以降、ニコラ・ボマン(Nicolas Beaumann)が料理長を続けています。
重厚で洗練された店内に、伝統を重んじながらも斬新で美しい料理や、極上のワインを楽しむことができることで有名です。格式高い雰囲気のメゾン・ロスタンでは、ドレスコードが設けられています。
壁に穴をあけて侵入か
パリの警察によると、盗まれたのは、世界で最も高価と言われるペトリュス(Petrus)とロマネ=コンティ(Romanée-Conti)を含む、少なくとも150本以上で、被害総額は合計でおよそ4,860万円から7,290万円に上るとみられています。犯人は、工事中だった地下のワイン貯蔵庫の壁に、直径50センチメートルほどの穴をあけ侵入したとみられています。
パリでは高級なお酒の盗難が頻発している
パリでは、2009年に44歳の男が複数のレストランから高級ワインを500本以上(被害総額数十万ユーロ、およそ数千万円)を盗んだ疑いで逮捕された他、2017年11月には高級ブティックから69本のウィスキー、70万ユーロ(およそ8500万円)相当が盗まれるなど、高級なお酒の盗難が相次いでいます。
ペトリュスやロマネ=コンティと言えば、安くても1本100万円以上と言われる高価なワイン。一体どこへ消えてしまったのでしょうか?
執筆:Daisuke