※写真はイメージです。実際のVélib’とは関係ありません。
パリ市とイル=ド=フランス(Île-de-France)地域圏の市民や観光客の重要な移動手段である、自転車シェアリングサービス「Vélib’(ヴェリブ)」。2018年1月1日より新たに導入される電動アシスト付き自転車、通称ヴェリブ・エレクトリック(Vélib’ électrique)に対応する為、現在、すべての自転車スタンドが随時改装されていますが、その工事に伴い、パリでは大混乱が起きています。
パリ市とその周辺には、1,700か所以上の自転車スタンドがありますが、現在までに改装工事が終了したのは、そのうちの1/3以下の537か所にとどまり、1月1日までにすべてのスタンドが対応できるかは不透明な状況です。また、改装工事に伴い、域内の半数以上のスタンドが同時に閉鎖されているため、加入者が利用できない、返却できない、などの混乱が生じています。
更に追い打ちをかけるように、Velib ‘を管理しているJC Decauxの子会社、Cyclocityの多くの従業員が現在ストライキを実施していて、およそ1,200のスタンドが閉鎖され、故障した自転車の修理も放置されています。改装工事が完了したスタンドでも、アクセスできない、作動しないなどの技術的問題も数多く報告されていて、問題の解決には時間がかかりそうです。
すべてのスタンドの改装工事が終了し、問題なく使用できるようになるのは、春先になるとみられています。パリでヴェリブを利用する予定がある方は、あらかじめ情報を確認しておいた方がよさそうです。
11月4日の記事⇒「自転車シェアリングサービス Vélib’ に新顔が仲間入り!料金は…?」
執筆:Daisuke